2012年7月7日土曜日

心のことを話せる関係性

今日の午前中は『神割崎仮設』での二度目のカフェOpenでした。
個別訪問は継続していましたが、春からワカメ漁が始まったこともあり、5ヶ月振りの開催となりました。
今回は新潟中越地震でご自身も何度か仮設住まいを経験されているボランティア4名の方もケアカフェに合流しました。

初回参加の方も多数参加してくださり、3LDKを改造して作った集会スペースは所狭しの状態でした。『ケアカフェ心香』の趣旨をお伝えし、地元スタッフが自己紹介した際に、自らの体験と重なる思いを分かち合って下さり、その正直さが参加された方々の心を自由にしたのか、自然と涙があふれ出す方がおられました。辛くなるから「努めて明るく振る舞ってきました」と、ご自分か感じている思いをずっと閉じ込めて来たようです。
最後に、自治会長から「心のことを話せる関係性を築いていきたい」とコメントもありました。忘れられるはずもない体験からの回復には、何度も何度も語ることが必要です。

午後は、拠点での個別ケアと志中での個別訪問を行いました。
今日の出会いのなかで、未だ会えないままの娘さんのために毎日手を合わせていると仰る方との出会いを頂きました。「このまま、あがらなければ、海の守り神となり、家族やこの町の人々を見守ってほしい。」と仰っていました。深い悲しみのなかにも、スピリチュアルな痛みを越えていきそうな力を感じました。
この出会いによって、海と共に生きているこの地の人々のスピリチュアルな感性の豊かさを味わい、スピリチュアルケアワーカである私たちにとって学びとなる尊い出会いを頂きました。
今日の出会い全てに感謝。
(記:マドフォ)

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