2012年7月19日木曜日

必要なことをおこなえる力

今日の活動は、終日個別訪問でした。
震災で建てたばかりの「家が流され、ローンだけが残った。仕事もなく、先のことを考えると不安・・。」という声をよく聞きます。働き盛りの年齢であれば、将来を見据えた判断に思い切ることができるものの、高齢になると職に就くのも思うようにはいきませんし、南三陸町では仕事自体限られています。厳しい現実の中で悶々としておられる方は少なくありません。

津波で家族を亡くし、慣れない手続きや初めて迎えるお盆の段取りに戸惑う若い方。スタッフは静かに耳を傾け「出来ることをしましょうね」と。かけた言葉にホッとした表情が浮かびました。『どうしていいのか解らず頑張る。頑張るけどどうすればいいのか解らない』。「出来ることをすればいいんですね」その心のゆとりが、必要な段取りを行える力となるのでしょう。

拠点では『テルミーの先生』の帰宅時間ギリギリまで施術を施してくださいました。
身体にいくつもの病気を抱えている方に対して「ちょっとのつもりが、辛いだろうから」と念入りに行ってくださいました。先生は「途中で止めてしまうと心残りになるから・・」と、相手の身体を思いやって下さいます。優しい思いやりに心身が癒されました。

「三滝堂」木々のせん定を行って
下さいました。スッキリしたようです!
夜に、拠点を訪れて下さった方がいます。これまで体験してきた痛みや苦しみの長い歴史。その長い歴史の体験を生き抜いてこられたのは、ご自身が持っている力そのものです。自分の中で発見した「宝もの」とともに、新しい命が始まります。

出会いを通して、ホットできたり、癒されたり、宝ものを発見したり・・。その方が味わっていることの証人とならせていただけたことに感謝いたします! (記:マドフォ)

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