2013年4月30日火曜日

HUGハウス田尻畑での最後の日を迎えて

  今日はHUGハウス田尻畑での最後の日を迎えました。

 4月26日のブログでも紹介しましたように、津波の被害から立ち上がり菊の栽培を再開した大家さんにとって私たちが使用してきた離れも大事な事務所として使用される目処が立ってきたとの事です。これから更に田尻畑から素敵な菊を全国に出荷していけるようになっていけることを、私たちHUGハウスのメンバーもとても喜んでいます。1年8ヶ月も住み慣れた場所から離れるのは寂しさがないわけではありませんが、お世話になったお大家さんたちの新しい歩みを思うと、喜んで協力したいと思います。どうぞ、今後とも素敵な菊を多くの人々に届けてください。
 そして活動への理解と日頃の配慮にスタッフ一同心より感謝申し上げます。有難うございました。

 今日は朝からスタッフ皆で田尻畑も片付けを行いました。2階と1階を片付け、荷物をトラックに載せると山ほどの荷物に・・・。2年近くも生活していると荷物も当然増えるのは解りますが、中にはいろいろな方々からの支援として頂いたモノも多くありました。この2年近く、本当に皆さんに支えられたからこそ、活動も生活もあったんだろうと改めて思いました。
荷物を三滝堂に移し終えたスタッフ

 片付いた部屋からは、モノは無くなりましたが、田尻畑のこの場所でや地元の方々、そしてスタッフ、また多くのボランティアさんたちと過ごした思い出や経験・学びは決して無くならないでしょう。

 明日から始まる日々の活動に真摯に取り組んでいきたいもです・・・多くの方々との繋がりがまた新たに始まり、その繋がりが多くの実りをもたらしてくださると信じます(記:宇根)
 
 





2013年4月26日金曜日

津波が奪っていたもの・・・

 今日は、登米市内にある米谷住宅でのケアカフェ心香の開催日でした。毎月2回の開催が定着してきているカフェは、既に住民の皆さんの自主的な集まりに形が変わりつつあります。

 今回は、桜の花見をしながら外でのカフェを計画していましたが、あいにくの雨模様(写真左)で、せっかくの花見は叶いませんでした。それでも、住民の皆さんが手作りで持ち寄った赤飯や漬物、野菜の数々がテーブルを飾ると、花が咲いたようなテーブルを囲んでの時間を過ごせました、参加されたみなさん、本当にありがとうございました、素敵な花見の時間でした。

 楽しい花見の食事会でも地元スタッフは参加者の間に入り、傾聴の姿をしっかりと生きていました(写真右上)。
 「津波はね、私からいろいろなものを奪って行ったけど、人の心の中にある、いい心まで持って行ってしまったよ」と話す住人の話を聴いていたスタッフは、被災後に周りの方々から受けた悲しい仕打ちに傷んでいた心を受け取ったようです。その方は、津波で被害を受けた後から日々の記録を綴っているようですが、他者から受けた傷が癒える前に心にたまり続けているのかもしれません・・・。「私のそばに座って話を聴いて」と話していた方の叫びにしっかりと耳を傾けきれる人でありたいものです。


  午前中には、スタッフの半分は隣町の老人施設に入所中のHさんを訪問しました。Hさん、とても喜んでくださっていました。是非、お礼を書きたいからとHUGハウス宛に手紙を書きたいと話していたそうです。喜びを伝えたり、感謝を伝えたりする相手が居るのと居ないのは大きな違いかもしれません。Hさんの喜びを載せた手紙が届くと嬉しいです。施設の職員ともお話が出来ましたが、「この施設は色々なモノが揃うより、職員一人ひとりの暖かい心を利用者の皆さんへ届けるのが一番」と教えてくださいました。暖かい心を届ける・・・その意識を学びたいものいです。

HUGハウスは、2011年の8月から田尻畑の及川さんの家の離れを提供していただき事務所にも住居にも、またボランティアさんの宿泊場所にも利用し活動を続けてきました。これまで南三陸町での活動が続けられたのも、及川さん家族の理解と協力なしにはあり得なかったと思います。また、当初、1年の約束でしたが更に1年も延長してくださったことにも本当に助かりました。及川さん、有難うございました。
 この度、及川さん宅では津波で被害を受けた畑の復興の目処もたち、始まった菊栽培も本格化して来ています。約束の2年目を迎えたことと、菊収穫のために事務所にさせていただいた離れを使用する時期に来ましたので、使用してきました離れを返却し次の拠点へと移動を考える時期になりました。さっそく幾つかの候補を地元スタッフと交渉し準備しています、今日も荷物の一部を三滝堂HUGハウスへ移動ました(写真左)。
 可能であれば、5月から新しい拠点を事務所に活動を続けていけるように頑張ります(記:宇根)

2013年4月25日木曜日

事務仕事も大切な活動

春を感じる今日の気温に自然の草花が生き生きとしています。

 田尻畑のHUGハウスがある家の花壇に、紫のムスリが綺麗に咲き誇っていました(写真左)。一つひとつの花には、小さな花びらが鈴なりになっているのには驚きです・・・。

 今日の活動はHUGハウスの事務仕事です。良き活動の為にも、組織つくりや日々の会計がちゃんと出来ていないければなりません。その意味では、この事務の仕事は何と大切なものだろうと思いますが・・・、困難なのも事実。
 そのような事務に、以前紹介しました地元スタッフの純子さんが頑張ってくれています(写真右)。小さな組織とは言え、一般社団法人となったHUGハウスの事務には、いろいろな課題があります。丁寧に仕事を進める純子さんに頭が下がります、純子さん、これからも宜しくお願いしますね。

 その他に、今日は仮設や住宅での「ケアカフェ心香」やHUGハウス訪問日、個別訪問の日程等を地元スタッフと一緒に5月の予定を立てました(写真上左)。仮設住宅の状況によって、ケアカフェの形や訪問の形、毎月実施するか二ヶ月に一度の実施か、等が違ってきます。以前のようにどこの仮設住宅でも同じ形という訳には行かないようになってきていますが大切で必要な工夫だと考えています。


 午後には、登米市から「とめ市民活動プラザ」の川久保さんと工藤さん(写真左)が訪問してくださいました。
 地元スタッフのすみちゃんと共にHUGハウスの活動を紹介。お二人共、活動の重要性に共感してくださり、また地元人材の養成には大きな興味を持っていただけたと思います。HUGハウスの活動紹介や、南三陸町内や登米市内で活動しているNPOや他団体等との連携に「とめ市民活動プラザ」が大きな助けを担って下さる事に心より期待したいと思いました。(記:宇根)

2013年4月24日水曜日

少なくなっても集まる

《今日の活動》

名足仮設のお茶っ子仲間と共に
本日は、二ヶ月に一回訪れる名足仮設でカフェを開きました。今日は5名の方がそれぞれの手料理を持って自主的に集り、私たちの到着を待っていて下さいました。こちらでは、当初、集会所が狭くなるくらいたくさんの方が参加されていましたが、現在では新築の家に移動されたり、亡くなられたりで、だんだん参加者の数が減ってきています。いずれは仮設生活の終と共にこの集まりも終わることは承知しているが、どんなに参加者が少なくなっても集まるのだと、参加者の方々が話してくださいました。お茶を囲みながら気軽に集える場所は、やがて自分の居場所となり、大切な空間・時間になっているのだと思いました。

訪ねた老健施設の機関紙を見ながら
午後からは、スタッフ二人でリサーチと出会いを兼
ねて袖浜仮設とその周辺を回りました。途中、老人保健施設を見つけ、訪問してきました。中に入って受付でお尋ねすると、看護師長さんにお会いでき、お忙しい中、施設を案内してくださいました。こちらの施設の皆さんは、震災と津波の発生で担当の職員さんと共にグループで他施設に移送され、避難生活を余儀なくされたそうで、そのご苦労が今も皆さんの記憶に新しいとの事でした。このご経験を傾聴させていただけたら良いなと思いながら、施設を後にしました。

田尻畑のケアカフェ心香では、今日もOさんによるスタッフケアがなされていました。Oさん、ありがとうございます。(記:林)

2013年4月23日火曜日

東山の桜は咲いてるか?

≪今日の活動≫

 リサーチと出会いを兼ね横山方面に向かいました。
まず切曾木仮設を訪問しました。
以前家が立ち並んでいた川辺は、平らのままですが春の野草が少し生えています。
静まり返っている仮設で、支援員さんに出会い少しお話を伺いました。こちらの仮設では、夕方に労働から戻ってきた方々が集会所に集まられ、リラックスしながら語り合うそうです。労働者の方々は、このような場で自然に心のケアがなされていたら良いなと願いながら次の仮設に移動しました。
 横山仮設に到着すると、日向ぼっこをしている方々に出会いました。こちらは以前にも訪問させていただいた場所なので、地元スタッフの知っている方にもお会いできました。志津川出身の仮設在住者の方々は、「東山の桜は咲いてるか?」「高校の桜はどうだ?」と懐かしそうに「故郷」の様子を地元スタッフに尋ねていました。いまだに帰れない「故郷」を思う気持ちを受け止めてきました。
 
 最後に若者体育館を尋ねました。集会所を覗いてみると、5名の方々が集って「お茶のみ」をしていました。こちらでは週に一回ボランティア団体のお茶会がありましたが、4月に撤退したため、自主的に集いを始められたようです。私たちの突然の訪問を喜ばれ、作られた手芸品を見せてくださったり、歌を披露してくださいました。また訪問させていただくことをお約束し、その場を去りました。

午後からは、毎月スタッフのケアの為に仙台から来られるOさんの施術を受けました。心身ともに癒していただきました。(記:林)


2013年4月22日月曜日

嬉しさと寂しさの狭間で・・・

≪今日の活動≫
 昨日はこの地域に雪が降り、今朝もところどころに雪が残っていました。風が強く、せっかく咲き始めた春の花たちは、少し縮こまってしまいました。
畑仕事はお手のもの
午前中は、枡沢仮設を個別訪問しました。太陽がさんさんと降り注ぐ中、仮設周辺で野菜を育てている方に出会いました。野菜のお話をしていた時に、ふっと震災の話をして下さいました。「神棚も仏壇も皆流された・・・。」きっと、毎日大切に拝まれていたのでしょう。大切にしてきたものが、守ってもらっていたと頼りにしていたものが流されるということに、考えさせられました。
田尻畑の風景も随分変わりました。
あれから二年経ち、この仮設生活の便利さや人とのつながりが築かれてきた時に、新たな家ができようとしているようです。自分の生活を取り戻す新たな出発に嬉しさを感じると共に、不自由な中でも築かれた人とのつながりや、仮設周辺へのアクセスの便利さとの離別に、寂しさを覚えると語ってくださいました。

春の香りを味わうルミちゃん
午後からは、志津川周辺の仮設をリサーチと出会いを求めて車を走らせました。沼田地区で、一人の子供が遊んでいたため、声を掛けてみました。おままごとをしていた彼女は、自然に震災での出来事を語ってくれました。おままごとで作られた料理が何かを尋ねたら、亡くなられたご親族がお店で出していたメニューでした。二年経った今でも、夢に亡くなられたご親戚が出てきて泣いてしまうようです。その度に、お母さんがやさしく抱擁し、天国に行ったご親戚が今は見守ってくれていることを伝えられるそうです。ご家族によってグリーフケアがなされているのだと思いました。このご家族が、ゆっくりと現実を受け止めながら未来に向かわれていることに心強く感じました。(記:林)





2013年4月19日金曜日

自由の利かない自分に向き合う



≪今日の活動≫ 

町の写真屋さんの前で
今日から数日間、代表のハグさんとおしょうさんが不在のため、ブログを担当させていただくことになりました、あきえです。初めまして!よろしくお願いします。
今日は、午前中は入谷方面の仮設住宅をリサーチを兼ねて出会いを期待しながら訪問しました。
山間部の風景はのどかで、モクレンや桜が満開でした。しかし気温は低く、畑仕事や遠くに見える方以外には、外に出られている方と出会うことはできませんでした。地元スタッフから、「昼間は働いている人が多いからねぇ。でも働きに出ている人こそ、仕事で心の傷をまぎらわしているから逆に心配なの。」と話してくださいました。
 
午後は、志津川中学校仮設住宅を訪問しました。午後はさらに気温が下がり、あられが降るほどでした。仮設の駐車場に着いた時、ちょうさんとちょうさんに大工仕事を頼まれた女性に出会いました。一通り自己紹介をした後、少しお話を伺わせていただきました。
「昔は長靴を脱いだことがないくらい働いたんだよ。」
しかし押し車に座って、「何でもできるんだったら、手伝ってと言わないよ。」と話してくださいました。きっと、昔のようには自由が利かない自分に向き合っていらっしゃるのだと、お話を受け止めました。(記:林)
 




2013年4月18日木曜日

「人それぞれ」を尊重し「人それぞれ」に寄り添える私に・・・

《今日の活動》 
◆午前中、歌津地区の伊里前(いさとまえ)小学校仮設でのカフェ(写真右)でした。

◆午後は、同じ歌津地区リサーチと新しいスタッフあきえさんのために町ナビをしながら数箇所の仮設と普段あまり行く機会のない海沿いエリアを中心にまわりました。


◆町の中心は、被害が大きかったなりにもガレキはかなり撤去され、更地は整地され、道路も舗装され、徐々に復興している様子を見ることができます。しかし、今日まわったエリアは、未だに震災当時のままのところがあり、道路も壊れたままで手つかずの状態でした。

◆それを見たスタッフは、ショックを受けて帰ってきました。そしてその周辺の仮設に住む方は毎日こんな風景を眺めて過ごしているのかなあと思うと・・・・そう話し、痛みと悲しみを共有していたようでした。

◆地元スタッフにとって、痛みを伴うものですが、心のケアに携わる者としては貴重な体験です。今日味わった痛みや悲しみを丁寧に受け止め、上手に消化し、やさしくいたわり、自分のメンテナンスをする事ができたらいいと思います。

《ちょっといい話》
いろんな方に出会い、向き合う中で、震災のことや辛かったこと悲しかったこと、悔しかったこと、話をいっぱいいっぱい聴いて欲しい人、また反対に話したくない、触れたくない、見たくない、思い出したくない人がいて・・・「人それぞれなんですね。」そんな気づきをスタッフが提供してくれました。
◆「人それぞれ」の思いを尊重した「人それぞれ」に丁寧に向き合いと寄り添いうことができますように。そんな私に成長できますように。(記:堤)







2013年4月17日水曜日

「陰ながら応援しています」地元の方から地元スタッフへ、うれしい一言


≪今日の活動≫ 
志津川高校から見た桜と
何もない町の中心
◆今日は午前中志津川高校仮設でのカフェを行いました。久しぶりのカフェでとても喜んで頂きました。震災直後のこと「神も仏もないって思った」とか、振り返って今のこと、「たくさんの方に助けられて、ありがたい。昔は戦争でも震災でも、こんな支援はなかった。」また「助けてもらって申し訳ないけど、私たちはやっぱり昔から仏教。○○宗教が来て困った。」など、本音の部分や、助けにならない支援についても聴かせていただくことができました。笑いあり涙ありでしたが、最後はいつものようにHUGで終わりました。自治会長の後藤さんも仕事の準備の合間をぬっていらして下さりありがとうございました。◆仮設での過ごし方も様々、お嫁に来て初めてこんなことができるようになったと嬉しそうに手芸を楽しんでいることや作品を見せてくださいました。お嫁に来て苦労の連続、自分のことは何時も後回し、自分の時間や自分のやりたかったこと、自己実現とはかけ離れた日々を過ごしてきた方にとって、仮設ではじめて至福の一時を味わえている方も・・・、
◆言葉では語り尽くせない苦悩や痛み、叫びを表現しながら涙をこぼし、話し終えたあとの何とも言えない笑顔。この前も○○さんが訪ねてきてくれて。○○さんですねって、声をかけられて、名前まで覚えてもらっていたなんて・・・・1時間も話しを聴いてもらったの。私ひとりのために。話しを聴いてもらえるって一番うれしい。そう話してくださいました。ケアカフェと個別訪問を通して、一人ひとりと私ひとりのためにという至福の出会いを共有できるようスタッフ一同心がけていきたいと思います。  

《ちょっといい話》
◆あるスタッフは、カフェに参加されない方への訪問も行いました。はじめての出会いで不機嫌そうだったその方に対して、地元スタッフはビビリながらも「コーヒーお持ちしましょうか」と勇気を出して声をかけたら、受け取って下さり、・・・最後はたくさん話をされ、喜んで頂き、美味しかったという言葉もいただくことが出来たようです。スタッフも嬉しかったようです。スタッフの勇気とチャレンジに感謝!!

Yさんの作品
◆また別のところでは、地元スタッフが地元の方から「心のケアは長くかかることはよく理解しています。初めて来てすぐできるものではない。。陰ながら応援しています。」と声をかけて頂いたようです。うれしいひとことと配慮ですね。大きな後押しになります。
地元の人同士で支え合える関係とその輪が広がっていきますように。
今日の出会いに感謝!!(記:堤)




2013年4月16日火曜日

思いのズレ、すれ違い、愛情の空回り

語らいのひと時
一緒に体操・・・訪問先で
出会った方々の作品1
《今日の活動》
◆今日の一日は個別訪問でした。
◆訪問先は、町外の南方仮設と福祉仮設、周辺のみなし仮設 など。以前訪問した方、新しく出会った方、また懐かしい方との出会いなど、お天気もよく多くの方に出会うことができました。

HUGするとギュッと返してくれる
◆狭い仮設の中で上手に支えあっている家族もいれば、毎日喧嘩ばかりしているという家族も。
◆また大切な家族でありながらしっかりと大切な思いを共有できずにいる方も・・
◆ある方は、狭いくて一緒に生活出来ない家族や孫に食べてもらおうと思っておかずを作っても「こっちは大丈夫だから」と言われ、愛情や配慮を受け取ってもらえない淋しさを味わったり。
出会った方々の作品2
◆ある方は「何もしなくていい。」と言われ、何の役割もなく自分の存在価値を確認できない孤独を感じていたり・・・思いのズレ、すれ違い、愛情の空回り、が起こったり、しっかりとお互いの気持ちを確認したり伝え合えていない家族が多いという印象を受けます。
◆ある方は、家を建てた。でもまだ親戚が○人見つかっていないから、お祝いもできないし複雑な気持ち・・・
◆大切な人を大切な人として、大切な話しを大切な話として聴くゆとりをセンスを一緒に育てていくことが出来れば幸いです。


大切な人を大切な人として受け止める


祈りの心を忘れないで
《ちょっといい話》
◆ある方のお孫さんは、幼稚園で教わったののさんに手を合わせる習慣を小学校になっても続けているということです。祈りの心が、希望の歩みを照らし、家族を一つにし平和を保ってくださいますように。

2013年4月15日月曜日

人間の尊厳といのちの叫び~私は大丈夫!!

日あたりの良いところでは桜が
《今日の活動》 
◆今日は一日個別訪問の日でした。午前中は、志津川地区の仮設住宅や家が残った地域、午後は町外仮設に住む方を訪問しました。
◆それぞれいっぱいいっぱいの中でまた不安とストレスの中で生きている方々とともにひとときを過ごさせていただきました。◆心の病を持つ方とその家族、認知症のある方とその家族・・・
私は大丈夫!!

◆またある高齢の女性にも偶然お会いしました。彼女は体調をくずし入院した時「とても仮設では無理、施設に・・・」と本人の意向も確認せず、退院したらそのまま施設入所の方向で話しを進めれれていたと話されていました。彼女は「私は絶対に施設には入りたくない。仮設でひとりでやっていける。大丈夫!!」と必死でリハビリをしたそうです。結局病院も入院患者でいっぱいになり、施設の話がまとまらないうちに仮設に戻ってきたのだとか。人の手を借りつつも、今は仮設で一人で自立した生活ができるまでになった様です。

◆いつかは、ひとりで生活できなくなるかもしれません。施設には入らざるを得ない状況になるかもしれません。しかし、自分の人生をどうしたいのか、どう生きたいのか。自分の人生をどうコーディネしたいのか。本人の自由意思や希望もしっかりと聴いてもらえる状況で自分の人生の選びをすることはとても大切なことだと思います。本人の人生でありながら、本人は蚊帳の外、そこで物事が決まっていく事はよく見聞きすることです。これは人間の尊厳に触れるものでもあり、スピリチュアルな痛み(こころと魂の痛み)になります。生きる希望や自己肯定にも影響します。
こもれび通信

◆私たちが直接関与できることではありませんが、様々な苦悩やいのちの叫び、痛みを持つ方々に丁寧に寄り添うことをこれからも続けて行きたいと思います。

《こもれび通信届きました。》

◆スヌ校長と飼い主さんへこもれび通信が届きました。

◆今日のスタッフは3名でした。一人は訪問、一人は事務、一人は法人取得後の諸手続き、それぞれの働きに感謝します。