出会った方々は、皆さん喜ばれ、話は尽きることがなかったようです。Fさんは、息子さんとお嫁さんを津波で亡くされました。今の心の支えになってるものは趣味の縫い物。その作品の一つが写真のふくろうです。

またある方は、「だいじょうぶ ひとりじゃないよ」という言葉が描かれた湯のみ茶わんを見つけ買われのだと大切そうに見せてくださいました。
福祉仮設では、職員の方も丁寧に迎えて下さり、「しっかり向き合ってください」と真正面に向き合えるよう椅子を差し出して下さったそうです。「こういうのがいいんです。外から来る人と話をする事が大事なんです。新鮮だし刺激にもなるから」と。その配慮にスタッフは感謝と感動で帰ってきました。特に普段は通院で留守が多いHさんはとても歓迎して下さり1時間近く話されました。
一人一人が複雑な思いを抱きながら生きています。家族を亡くされた悲しみもあり、またこれからの生活の不安もあり、特に高齢の方は、体のことや年齢のこと、病院のことや買い物のことを考えるとやっぱり南三陸に帰れない。このままこっちにいたほうが・・・
自分の家があったところを見に行って、何もなくなってますますさみしくなった。と
これからも痛みに悲しみに寄り添い、「だいじょうぶ ひとりじゃないよ」を届けていきたいですね。(記:堤)
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