2012年7月3日火曜日

人の中にある力

今日は『沼田仮設Ⅰ・Ⅱ』の合同ケアカフェOpenでした。
第Ⅰ仮設(40戸)には集会室は無く、第Ⅱ仮設(20戸)にある集会室までの距離は約1キロ。急な坂のアップダウンもあることから、車で送迎を行っての参加でした。

「昨年の津波被害でこれで三度目です」という方がいらっしゃいました。「それでもここが好き」と仰る理由は「ここしか知らないから」と云いつつも、生まれ育った南三陸を愛する気持ちがいっぱいでした。
数十年前に海のない他県から移り住んで来られた方の息子さんは、当時中学一年生だったそうです。津波で家や店を失い「息子に苦労かけることになった・・ここに引っ越したことで息子に悪いことをした・・」と泣きそうになりながら胸の内を話して下さいました。
出会いを通して、さまざまな痛みや思いに触れさせていただきます。心を開き語って下さる方の中にある力に感謝いたします。

午後は戸別訪問を行いました。
震災から一年が経ち精神のバランスを崩し入院された、その家族の元を訪問しました。震災で体験した様々な破壊は、人の心にまでおよび家族の絆にさえその影響を与えている悲しい現実があります。
回復を信じて共にいる私たちに行えることがあるとすれば「愛することをあきらめないこと」だと思います。ご家族のお一人お一人の内に癒しが訪れますように。
(記:マドフォ)

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