2012年7月27日金曜日

地元スタッフの尊い働き

誇らしげに見せて下さった参加証
10回出席でご褒美があるとか
今日は、地元スタッフ『ルミちゃん・すみちゃん・けいちゃん』での活動。『南方仮設』での訪問を行って参りました。
Ⅰ・Ⅱ期を合わせると300戸ほどあるマンモス仮設では、さまざまなイベントや行事が日々続いています。しかし、全ての人が参加している訳ではなく、また、周囲が賑やかになるほど落ち着かない気持ちになる人も多くいます。

個別での訪問は、これまでに出会った方への再訪や、事前情報を得ている方を訪問したり、まだ出会っていない方へ出会いのチャレンジをしたり・・。関係性の輪を広げたり、関係性を深めるための工夫をしています。
今回初めての出会いとなったある方は、津波直後から自宅の写真を撮り続けていたそうです。避難所も何度か変わっておられ、その度に知り合った方々と写真を撮っては、コンビニで写真をやきまわし、配っておられたとか・・。家も家具も、思い出の詰まった写真も全て流されてしまったこの方にとって、写真を撮り、相手の方とともに共有されることには深い意味と思いがあるようです。

聴いてくれる人が存在することで、自分の思いをどう整理しているのか、ご自身で確認することができます。体験したことを振り返ることは、気持ちを整理していく過程でもありますが、辛い体験であるほど、一人だけでは、思い出すことも、気持ちを整理することも難しいものです。
今日の出会いを通して、お一人お一人の気持ちに寄り添って下さった、スタッフの働きによって『今の自分自身を確認』できたことでしょう。

地元スタッフご自身が罹災しており、様々な喪失感のただ中におられるにも関わらず、その自分を脇において、目の前にいらっしゃる方自身が自由になられるよう働きかけて下さっています。尊い働きに感謝!
(記:マドフォ)

0 件のコメント:

コメントを投稿