2012年9月19日水曜日

出会えた事で祈れる冥福


戸倉地区の高台の仮設

ワンポイントレッスン風景

今日の活動は、昨日より始まったcome&see研修の皆さんと一緒に、午前中はカフェ。午後には、二つの仮設住宅を訪問しました。 

 カフェを行った仮設住宅は、戸倉地区の高台に建っている波伝谷仮設住宅。すでに何度かカフェを開催してますが、久しぶりの開催でもあったため、初めに心のケアについてのワンポイントレッスンを行いました。ワンポイントレッスンは、カフェを、内面を語れる場に・互いに話を聴ける者同士に・話している内容を大事に扱う場に・・変えていく試みです。そして、この地を、互いが互いを大切にする関係へと育てていくための共同作業なのかもしれません。地道ですが、少しずつでも意識変革と繋がっていくように願うばかりです。

カフェ風景

参加者と般若心経を・・・
 カフェは、高野山大学の方々もスタッフと参加していましたので、可能な限り小さなグループに分かれて話が出来、話を聴けるように工夫しました。集会室に一杯になってはいても、静かな穏やかな空気の中で行えたのではないかと思います。最後には、般若心経を唱え津波の被害で亡くなられた方々の冥福を参加者全員で祈る機会を持ちました。   


新しい幼稚園

  午後は二手に分かれて個別対応と訪問活動を行いました。個別対応では地元スタッフの3人が役所への相談と田尻畑近くの大雄寺の新しく出来上がった幼稚園への訪問。更には、地域で塾を再開する方との出会いもありました。何かを始めることで前向きに生きようとるする力に、スタッフも力を頂けたようです。

荒砥仮設住宅へ訪問

 訪問活動は他のスタッフと高野山大学の皆さんと一緒に荒砥仮設住宅と平貝仮設住宅に行きました。 
 荒砥仮設住宅では、ホープシーズのてらさん達が午前中に設置したベンチを早速利用しているところへの訪問になり、皆さんの喜ばれる姿に触れる事が出来ました。平貝仮住宅にも訪問、敷地内のいテント下で集まっている住人の皆さんの輪に入れてもらい震災時の話や小さい頃の話などを聴かせて頂きました。その中には、家族を流された方も居られました。 その悲しみや苦悩を聴かせてもらった後に、その冥福を祈らせてもらう機会を頂くことが出来、皆で般若心経に心を合わせて祈ることが出来ました。

平貝仮設住宅を訪問

テント下で般若心経に心を合わせて
 今日は、高野山大学の皆さんが一緒に参加してくださったお陰で、津波の被害にあった方々を思いながら、その冥福を祈る機会を午前・午後とも頂けました。高野山大学の皆さん心より感謝です。出会ったある女性が、流された家族への思いを「信じたくない・・だから信じない信じないと叫んでいる・・・突然にいなくなるんだから、受け止めきれないんだよ」と分かち合って下さいました。突然の別れが引き起こす悲しみの深さは、いかばかりなのか・・・本当に考えさせられた日でした。
 悲しみの淵に居たとしても、それでも歩んでいく力が、その方の内に必ず有ることを信じながら、歩みの一歩一歩に寄り添わせて頂きたいものです。
(記:宇根) 

   

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