2012年9月12日水曜日

死ぬより辛いを「生きる」


小森仮設住宅
  「隣にいたおじいちゃんは、何時の間にいなくなってしまってさ・・私も津波にのまれて・・・でも私は助かった。そのじいちゃんは流されたよ。生き残されたのさ、私は。でも、生きるのも死ぬより辛いんだよ、わかるかい?」・・・仮設に住む80代の女性が話してくれた言葉です。その女性は、言葉に窮している私を置いて離れて行ってしまいました。生き残った命を生きるのが辛い・・・生きることにさえも苦痛を感じてしまうほどの思い。津波を経験していない分、解るはずはありませんが、せめてその大きすぎるほどの辛さを感じている今のその人を、受け止められる自分自身でありたいと願うばかりです。辛いんだよ!と言え聴ける人が居る。そこから、次なる一歩が始まることをも信じたいです。

フラダンスを披露

フラダンスを一緒に
短い時間の中でも
出会いは生まれ・・
 今日は、小森仮設でのカフェ開催。丁度、ハワイからウクレレとフラダンスを披露に来られたボランティアさんたちと合流。カフェ開始時間をずらし、住人の方々と一緒にフラダンスを楽しみ、情緒あふれる音楽と踊りに、住人の皆さんと共にリラックスさせてもらえました。
 カフェの開催時間は、フラダンス披露終了後の約45分ほどの短い時間でしたが、有意義な時間でした。なかなか出会えないまま気になっていた方との再会。また震災で家族を流され絆が切れ、孤独感に苦しんでいる方との出会い・・・などとても大切な時間でした。カフェの時間だけでなく、その方の必要に応じて、個別の関わりも持てていけたらと願いいます。

 午後は、スタッフはそれぞれに別れて個別訪問。また来週のカフェ開催の調整に出かけました。次週にカフェ開催を計画している山の神平仮設を訪問すると、世話をしてくださる方が談話室内でスタッフを快く迎えてくれました、美味しい漬物持参で。

スタッフを迎えてくれる住人

ビーンズクラブが働く家へ
 カフェだけでなく、個別に訪問をすることで思いがけない出会いがまっているようです。地元スタッフは、ほかにも施設で働く職員の話も聴けるなど、考えもしなかった出会いがあり、不思議さを感じます。一つ一つの出会いにも意味を見つけ大切にする事を忘れないようにしたいものです。
 他のスタッフは、昨日枝豆の収穫作業を手伝った「ビーンズクラブ」手伝いに行きました。まだまだ収穫作業に追われていると言いながらも、昨年の倍近くある枝豆の出来栄えに誇らしげでした。その姿や、作業を教えてくれる姿がとても素敵だと感じます。また一緒に作業したくなる、そんな時間を過ごしたと思います、ありがとうございました。(記:宇根)



 



 






 

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