2012年9月14日金曜日

自分を生かす力を何処に探すか


登米市市営住宅

住宅の集会所でのカフェ
今日は、南三陸町に隣接している登米市営住宅(みなし仮設)でのカフェ開催でした。
 カフェに使用する集会所は、毎回私たちが到着する前に風通しを良くするため開けられ準備されています。自治会長の奥様の協力のお陰です。いつもありがとうございます。

集まってきた住人の皆さんと

 到着すると、すぐに住人の方々が集まってこられました、「いっつも、ごくろうさまね・・本当にありがたいよ・・・ここに来て来るのは、あんたがただけだよ、嬉しい」と喜びの声を聴かせて頂きましたが、快く迎えられて、私たちこそ力を頂けたと思います。
今日も、カフェの中で初めてあったという住人同士もあり、地域の関係を作っていくためにもカフェの大切を感じました。
カフェ風景


カフェ終了後の笑顔
初めて参加した高齢の男性は、何もすることのない日々に、「心がすっきりすることはない、・・日々体が衰弱していくのがよくわかる」とこぼしていました。懸命に働ける仕事が支えになり、ご自分を生かす力にもなっていたのが良く伝わってきました。今後、何かすることが無い中でも、自分を生かす力を探すことが出来るためには、何が要るのでしょう・・・考えさせられます。お父さんの中に新しい発見が生まれますように願います。
 また、スタッフようちゃんが震災直後に関わりあっていたAさんに再会。一番苦しい時に支えあった関係は忘れもしない絆になっているようです・・・Aさんの歓びの涙にこちらまで嬉しくなりました。

スタッフと久しぶりに再会したAさん

老人施設でえみちゃんと

ルミちゃんと・・

 午後から、スタッフは分かれて6か所の仮設住宅・施設などを訪問しました。施設では、家族でもないのに訪ねて来てくれたと喜ばれましたが、帰り際に「一緒に帰らせて・・・」と願う姿に心を痛めつつ戻ってくることになりました。また別のスタッフが訪問した仮設住宅では、話を聴いた後に、自分が訪ねて行って果たして何かの力になるだろうか??という疑問を抱き戻ってきました。
 
  このように、スタッフそれぞれに、自分の力の限界・家族ではない者の限界などを感じつつ活動をしているという状況は良くあることです。そのような時にこそ、自分で感じた思いが、どこから来ているか、自分の何から来ているのかをよく見極める作業をしながら歩んでいく事が大切だろうと感じています。

 ただ活動をこなすだけではなく、自分で感じている感情を気づき認める事も丁寧にしながら歩む・・・この姿が私たちのスタンスなのかもしれません。
(記:宇根)





 

 
 


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