2012年6月2日土曜日

聴く存在

仮設住まいは期限が決まっていますが、町は見た目には変わらず、移転地の整備も始まっていない現実に・・出会う方々の声はさまざまです。
家を建てることに希望を持つ人、海が乗った土地の価格がハッキリせずに二の足を踏む人、復興住宅に入るしかないけどどこに建つの(?)など、希望をもつ人と不安でいる人が際立ってきています。自分の思いを確認するにも、気持ちの整理をするにも「否定も非難もせず」に、ジッと聴いてくれる存在は、とても有難いようです。はるちゃんご苦労様でした。

稚谷子が載った新聞と
届いたご飯
今日は荒さんの活動終了日。訪れるたびに訪ねているのは岩沢仮設です。
子どもたちと本気で遊び、つかの間の時を共に過ごしました。
しかし・・・荒さんはヘビが大っ嫌いらしく、自然児の子どもたちはヘビの抜け殻をなんなく荒さんにさしだし、驚きのあまりそのまま退散でした・・・。それから、新聞で「ネコの稚谷子(ちゃこ)」が紹介され、新聞を見た横浜の人から餌が届いたそうです。暖かな一コマです。
豊かなひと時に感謝!そして荒さんご苦労様でした。

おおもり食堂前の光景
お昼は『おおもり食堂』を訪問。
もともと営業していた場所で、食堂の再開を果たしています。

目の前に密集していた建物や民家は総べてなくなり、何人もの常連さんや顔見知りの方々も亡くなってしまったそうです。
目の前に広がる光景に、在りし日のたたずまいと、津波後に見た光景が、記憶の中で交錯すると話してくださいました。
『人の生き死にをわけるのは誰なんだろう・・』と、マスターがポツリと言っていました。

店内にはマスターの思いがつまった言葉の数々が、ところ狭しと並んでいます。
暖かなお二人とメッセージがお客様を出迎えてくださいます。

今日の出会いと出来事、全てに感謝!(記:マドフォ)

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