2012年4月30日月曜日

岩沢仮設のお花見


★今日と明日、はるちゃんみとよちゃんは、5月のケアカフェの日程調整。今日は志津川・戸倉方面をまわりました。地元スタッフでケアカフェのコーディネーターも担えるようになりとても頼もしいです。いつもありがとう。

★スマイル長さんの今日の一日は、旭ヶ丘コミュニティーセンターで「本棚作り」でした。支援でいただいた本がたくさんあっても本棚がなくて箱に入ったままとのこと。素敵な本棚ができたでしょうか。

★また、今日は岩沢仮設でお花見、HUGハウスのメンバーも参加しました。

普段は仕事でカフェでお会いできない方にもお会いできてうれしかったです。

コミュニティ作りやこどもたちの成長をいつも真剣に考えて下さっている自治会長のあたたかい思いも詰まっていてとてもアットホームな集いでした。




★美味しいごちそうと笑顔がいっぱい。
おしゃべり、ビンゴゲーム、カラオケ、ギター・ハーモニカ・クラリネットなどの演奏もあり、大人もこどもも一緒に楽しい時間を過ごしました。



★オークのメンバーは、昨日に引き続き、仮設をまわりニーズ調査。寺子屋のことやこどもの事だけでなく、町全体の今の現状や生の声を聴かせていただいたようでとても有意義な訪問になったようです。 (記:堤)







2012年4月29日日曜日

「Come & See in南三陸」 welcome ゆっきー&オーク




幸恵さんと荒さん

  • ★午前中は「Come & See in南三陸」のプログラムとして短期ボランティア・幸恵さん(ゆっきー)のためのミニ研修を行いました。午後はリピーターの荒さんと一緒に仮設まわりや個別訪問などで人々との出会いを楽しんだり訪問先で出会ったこどもたちと遊んだり充実した1日になったようです。 

  • ★ひっぱりだこの長さんは小森仮設でベンチ作りの一日でした。         

オークのメンバー

★ また、今日は2日間の予定でオークのメンバー(大学生のグループ)が16人で来られ、夏  に予定している寺子屋のニーズ調査を行いま した。今回は新入生も参加し被災地を観て触れてボランティアの体験もされたとのこと・・・いい体験になりますように。(記:堤)  

                                 

2012年4月28日土曜日

鯉のぼり・・・おもちゃの図書館


★もうすぐ端午の節句、大家さんがお孫さんのために大きな鯉のぼりを設置しました。大家さん夫婦と荒さん長さん4人がかりでようやく完成!!孫のハルキくんは大喜びです。


★午後はおもちゃの図書館の日、いつものスタッフに加え、リピーターの荒さん・和ちゃん、始めてHUGハウスに来られた幸恵さん(ゆっきー)も一緒に参加しました。桃梨さんのライブもありにぎやかなひと時でした。月1回の大切な出会いと交流の場、これからもともに歩んでいきます。久々に被災地障がい者センターみやぎのメンバーにもお会いできてうれしかったです。
おもちゃの図書館


感謝!!今週もボランティアの結城さんがHUGハウスを訪れて下さいました。今日は帰る前に五右衛門風呂用の薪を運んで下さいました。ありがとう。(記:堤)


おもちゃの図書館」




2012年4月27日金曜日

小さな叫び・小さな出会いを大切に

今日も個別訪問の日、来て来て!!とCallあり地元スタッフは南方へ。いっぱい話ができて喜ばれたようです。どこへ行っても話は尽きずアンコール。別の仮設では、古い友だちに会いたいという声・・・車がなかったり、高齢で一人で出かけられなかったり、不便な場所や奥まったところに仮設があるため、行くも来るも大変。また、夜は眠剤がないと眠れないなど人前では元気そうでも、心配や不安、ストレスの声が聞かれます。個別訪問の機会を増やし充実させていくことがこれからの課題と日々感じています。小さな叫び・小さな出会いを大切にていねいに受けとめていきたいです。(記:堤)

2012年4月26日木曜日

出会いの積み重ねが関わりの深さに・・・


今日の活動メンバー
今日の1日は個別訪問の日でした。お一人お一人を訪ね、声をかけ、意識してていねいに出会うひと時です。カフェに来られない方や気にかけながらもなかなかお会いできない、ゆっくり時間をとることができない・・・。そのような出会いから「2ヵ月ぶりで人と話した」「久しぶりに外に出た」「こんなふうに話がしたかった」と喜ばれ、ある個別訪問のつもりが自然に人が集まる場面もあり「ケアカフェ心香」を体感する機会にもなったようです。今日も「ケアカフェほしい」とまだ開催していない仮設からの依頼がありました。出会いの積み重ねが少しずつ実り関わりの深さにつながっていることを実感します。(記:堤)

2012年4月25日水曜日

「期待して待つ」ということ


心の解放を味わったり、混合型の仮設においては良質な出会いの場となったり、心からホッとできる場である月に一度のケアカフェは、そのコミュニティにおいて特別な存在のようです。
出会いを繰り返し共に歩んでこられた交流に成果を求めるならば、人々が安心感をもてるようになり安定しだしたことと云えるでしょう。

現在、60ヶ所近くある仮設の内、みなし仮設や一般住宅地区を含め27ヶ所での移動ケアカフェを開催しています。
2時間揺られてきた6升分の餅を仕上げる住民さん

HUGハウスは心のケアを中心に活動を行っており、その最大の目的は自殺予防ですが、南三陸のこの現状のなかで希望を失い回復できないでいる、内面的にふさぎ込み元気になれない、急激な環境の変化で心のバランスを崩している方と、積極的に関わりをもてるよう働きかけてもいます。
未曽有の災害から一年経ち、被災された方々からの内面的なSOSや、周囲の人が心配しての情報などが多くなってきているのが今の現状です。
このことを吟味した結果、5月以降の移動ケアカフェは2ヶ月に一回の開催に変更になります。

午前中は名足仮設でのケアカフェOpen.
震災後、地元を離れた方が、ケアカフェに合わせて戻ってこられます。手料理を作って、その後2時間以上車を走らせてこられます。
仮設において、地元の方々が一人でも多く集まるのはケアカフェ心香の開催の時だそうです。そして、どれほど早起きしても「親しい方々と、HUGハウスのメンバーとをもてなしたい」と云う思をもって下さっているそうです。暖かな心遣いに胸をうたれます。

2ヶ月に一回とした開催変更に、ガッカリされていましたが、その意図を快く受け入れてくださり「今まで以上にカフェが楽しみとなるね」と云ってくださいました。

期待して待つことは、出会いをより深めることにつながることでしょう。
(記:マドフォ)


2012年4月24日火曜日

芽吹いた命


命が芽吹く季節。HUGハウス拠点(大家さんの家)に咲いた『ムスカリ』。
岩の裂け目であっても息づき、ユリ科らしく可憐に咲き誇り、自然の逞しさを感じます。

今日は、自然の家仮設の訪問と、大上坊でのカフェ。これからは農作業で忙しくなるそうな・・。
海ではワカメ漁が終焉を迎えつつ、農業はこれからが忙しくなる季節です。半農半漁で生活を営んでいた世帯も多い南三陸の方々は、とにかくよく働かれます。

町や漁業、農業においても、津波によって破壊され、仕事を失ってしまった方々は、再生を図るにはいくつもの課題を乗り越える必要があることに、戸惑い続けている方も多くいらっしゃいます。




どんな場所や環境のなかであっても、本来の姿を現す野草のように、人間の中にもその力が備わっていいることを信じて、本来の姿を取り戻していけることを願います。
(記:マドフォ)

2012年4月23日月曜日

何度も苦難を越えてきた人たち

今日の南三陸は雨。昨夜から降り続き、HUGハウスの拠点は先だっての暴風で青い屋根が破損、雨漏りとの向き合いから始まりました・・・。

午前は、水戸部仮設でのカフェOpen.

住人さんの手作りハウスに人々が集まり、和やかな時を過ごしました。90才代の女性たちは、津波から逃げる際
「80キロ近くある体重のオラは、息子に背負われて逃げた」「皆に尻を押されながら高いとこまで行った」と当時のことを話してくださいました。
また、ある方は、震災前日に石巻に入院。4日後に息子さんが互いの安否確認のため、病院を訪れてくれたそうです。「この時は、泣けた・・ただただ泣けた」と話してくださる目には、やっぱり涙が浮かんでいました。

年齢が高い方からく耳にするもう年なんだから、津波でもっていかれればよかった」という言葉は、今日出会ったご婦人たちからも聞きました。
与えられた命をどう生きれば良いのか?様々な苦難を乗り越えてきた年代の方たちの応答は、「潔く生ききること。命があ間、知恵を使って生きることかな・・」というものでした。文字通り、何もないところから、何度も始められてこられた人生の重みを味わいます。

午後には、来月予定している他団体とのコラボ、「みなし仮設での炊き出し」の案内配布を行いました。(記:マドフォ)


2012年4月22日日曜日

詠まれた川柳

旭ヶ丘団地での花見に、HUGハウスも招待していただきました。。
花見は、年度初めに行われ、七夕、夕涼み会・・etc、と恒例行事は毎年多くの人で賑わうそうです。
地域を上げてコミュニティ作りに力を注いでいおり、この結束力が震災当時、多くの人たちの命を「心身両面から救った」のだなと、改めて感じ入ります。


この日のために集めた川柳も詠まれました。
『良い夫 次の区長は 良夫さん』(今年度は佐藤良夫区長)これは、前区長夫人によって詠まれたものです。互いへの配慮が感じられる、この団地に暮らす方々の暖かさが感じられます。
AKBと言い張るご婦人たち
平貝に住んでいる方々












今日の午前中は、山の神平でカフェOpen.

昨日は、平貝でカフェでした。
午後は個別訪問と予定している『みなし仮設』での炊き出しの打ち合わせを行いました。(記:マドフォ)



2012年4月20日金曜日

大船渡での初学習会

カリタス大船渡ベースのベース長(ハルノコ神父)から要請を受けて、スタッフに向けての『傾聴』学習会を行いました。HUGハウスから8名で参加し、共に学びを共有いたしました。

傾聴を提供するには、まず「正しく人間を理解する」ところからスタートします。人間は様々な次元(身体・知的・心理・心・霊的・魂)をもち、これらを総合した存在です。人間のそれぞれの次元に応じてのニーズ・痛み・叫び・ケアと癒しは異なっており、それぞれの次元に適切に応答することがケアであることを理解します。

思いをしっかりと受け止めてくれたハルノコ神父
バケツを自分の心に見立て、ボールに見立てた怒りや悲しみ、自分の内面の不調和なもの、一つ一つを取り出し話します。それを受け取ってもらい、少しずつ心の中が軽くなり、整理されていく過程を確認し、『癒しを伴う傾聴』の姿勢で、相手から表出した負の感情をどう受け取るのかを実演しました。参加された方々にとって、とても解りやすいものだったようです。

学習後半から、活動を終えたスタッフも戻ってこられ徐々に参加人数も増え、総勢30名近くになりました。

大船渡ベースの方々にとって、被災しながらも心のケアに携わっている、HUGハウスの現地スタッフとの出会いには、意義深いものを感じられていたようです。

傾聴とは、相手を愛することと云えますが、自分の中に様々な痛みがあれば、健全に相手を愛することはできません。人生が一変してしまう大きな災害を受けた方々が、他者を愛せるためには、まず自らが癒されなければなりません。しかし、癒しと自己開示はセットのようなもので、自己開示には痛みも伴います。
このことを勇敢に実践している現地スタッフの存在は、だたそこにいるだけで、今日、出会った方々を励まし勇気づけ、強めてくださいました。
ご自身の被災体験、回復の歩みを語ってくださった姿はとても美しいものでした。

 今日の出会いと出来事すべてに感謝!
(記:マドフォ)


2012年4月19日木曜日

共に歩み、共に成長

今日の午前は、スタッフ研修『活動の振り返り』を行いました。
HUGハウスでは、年代も性別も育ってきた環境も全て違う者同士が、同じ目的を共有して歩んでいます。
活動の目的は『心のケア』ですが、これは他者を愛することの実践ということが出来ます。
無条件に他者を愛することは、簡単なことではないことは、スタッフ皆が既に実感しています。

互いに本音を表現(自己開示)することは、他者と本ものの出会いをする土台であり癒しの前提です。
理解しようと努力する仲間に支えられて本音を語れることは、自分の癒しの過程を、自分自身で味わう体験となります。そして相手(仲間)との絆がより強められることにも繋がります。
これをくり返しながら、信頼を育て、互いに成長し、より本ものの仲間となっていくことができるのです。

スタッフにとって安心できる場があるからこそ、自分を脇において、出会ったその方を中心に、耳も心も傾ける(傾聴)ことができるのだと思います。仲間との豊かな出会いに感謝!

午後は、個別ケアと仮設訪問に別れての活動でした。
(記:マドフォ)

2012年4月18日水曜日

静かに見守っていた存在

今日の午前中は波伝谷でのカフェOpen.
女性と同じ席に着くことは考えられない文化背景をもつ男性が、今回、2度目のカフェ参加を果たしてくださいました。よく考えてみると、この方にとっての大変革です。
人と人との関係性によって、人間は変化するものであることを再認識させていただきます。


そして、ご自身の苦労を静かに見守り続けた人との出会いに、とても喜んでおられた方がいらっしゃいます。もう何年も前に、HUGハウスの現地ボランティアさんと出会っていたことを、何度目かの出会いで思い出してくださいました。苦労ていた当時のことを知り、理解してくださる存在はことのほか嬉しかったようです。

人生のどのような一コマも、意識して大切にしていきたいものです。出会った方ご自身の、生きる力を発見できるような、関わりをこれからも続けていきたいと思います。
(記:マドフォ)

2012年4月17日火曜日

守られた命の意味

カフェ終了後談笑が続いていた皆さんと
志高・廻舘仮設の合同ケアカフェOpen。初参加の方も数名いらっしゃり、11ヶ月の赤ちゃんも参加してくださいました。

カフェで出会ったある女性の方は、震災後、ご主人が他界、子どもはなく一人暮らしだとか。想像できなかった津波の大きさを体験したことで、わからない先のことを考えないようになったそうです。「前がどっちなのか解らないけど、自分なりに前向きに暮らしている」と、そう仰っていました。
下の写真は、自宅があった付近だそうです。奥に見えている車は木に引っかかったままです。(道路に駐車しているのではありません)


午後からは、仮設訪問。
海から離れた地区に暮らす方は「津波がくることは考えられない」という意識から、逃げ遅れてしまい多くの方が亡くなっています。
横山仮設でであった二人の男性は、お二人とも奥様を亡くされていました。お一人は、家の中にいた状態でそのまま300メートル程流され自力で外に脱出したそうです。瓦礫に挟まれたことが命を救ったと云っていました。

何がその人の命を守るかは解らないものですが、様々な偶然が重なることもあるでしょう。心の痛みや魂の痛みから回復する力は、その人自身の内面に必ずあるものです。その力を発見できたとき、守られた命の意味もわかるのかも知れませんね。

尊い命との出会いに感謝!(記:マドフォ)

*家から出ることはほとんどないと、カフェの声掛の時に出会った方は、結局集会室に来ませんでした。でも夕方、40分かけて初めての道を歩き、HUGハウスを訪ねてくださいました。嬉しい出会いです。

2012年4月15日日曜日

心のケアの必要性

ケアカフェ心香は「心のケア」を目的としていると伝えると、「私は大丈夫だから・・」と反応される方は多くいます。しかし、目の前にいる人が自分の話に丁寧に耳を傾けてくれると、「ついつい話してしまう」。話されたあとは「スッキリするもんだね」と内面が整理されることを体験なさいます。心のケアはこのようなものであることに、ほとんどの方が驚かれます。そして、「必要のない人なんていないね」と実感されるようです。

今日の午前中は吉野沢仮設でのカフェOpen。これまで、集会室がなかったため、昨年12月からは、カフェをお休みしていました。5ヶ月振りのケアカフェを心待ちにしてくださっていました。子どもたちも集まり、賑やかさと静けさが同時に集会室の中に広がり、不思議なひと時をすごしました。

カフェ終了後、四国から来られた住職と和太鼓メンバーと合流。住民の皆さんと共に観賞しました。

午後からは個別訪問や心のSOSに関する情報収集のため、多くの仮設に出向きました。
心のSOSも出せないでいる人はカフェには参加なさいませんので、この活動は、最近、特に大切になってきています。

(記:マドフォ)

2012年4月14日土曜日

感謝という言葉

今日は、岩沢仮設でのケアカフェOpen。
ある女性から「キリスト教の人ですか」と質問を受けました。日頃から「感謝」という言葉をよく云っていることがその動機らしいのです。

日常のなかでも、『出会いに感謝』『あなたは大切』、そう心のなかで感じることはあるのでしょうが、言葉として相手に伝えることはあまりしていないことなのかも知れませんね。

この大震災を体験して、日々の出会いのなかで、一期一会を大切にすることの尊さを感じた方は多くいらっしゃると思います。
生きているからこその「喜怒哀楽」を意味あるものとして受け取ることができれば、不安や暗闇の中に在っても、自分の命に光を見いだすことが出来るのだと思います。
トモミさんとの新鮮な出会いに感謝!(記:マドフォ)

2012年4月13日金曜日

心のなかの奇跡(不思議な体験)

今日の午前は米谷(まいや)住宅でのカフェ。みなし仮設での2回目の開催です。
前回、初めての出会いで震災の体験や重くのしかかっていた思いを話し、それを聴いてもらい「なんか吹っ切れた感じがしました」と一歩前に進めた体験を分かち合ってくださいました。

他者と「どう出会うか」それによって、その人の変化は違ってきます。『他者を生かす出会い』『その人が持っている力を引き出せる出会い』は、まさに心のケアの大切な視点といえます。

午後からは、仮設周りと個別対応。
良夫さん83才
神割崎で出会った83才の男性は、妻と離れた場所で畑作業をしていたそうです。「ここまでは津波は来ないだろう・・」と、結局逃げる機会を失い津波に呑まれました。波に後ろから押し上げられるように高台へ流され、無我夢中で目に飛び込んできた木にしがみつき、そして離れ離れのままの妻の姿を探し、名前を叫び続けました。すると、反対側から回り込んできた波の中に妻の姿を見つけ、また、無我夢中で妻の手をつかみ、そのまま引き波に耐えました。津波が引いた後、二人は小さな土手の上下で、互いにしっかりと手を握った状態だったとか・・・。ご本人も「奇跡みたいなものだ」と、振り返っておられました。


多くの方が慣れない仮設住まいや環境。また、見通しがつかない不安感を抱えた生活の継続は、生きる力を弱めていっている現状もあります。
大切でない命などはありませんし、「何ができるから・・」ではなく、命そのもの、存在そのものが尊いものです。それぞれの貴重な体験を通して、人生の意義や意味を見いだしていただければ幸いです。その人のなかにある大切なものを発見できるよう、共に歩みむことをスピリチュアルケアといいます。
HUGハウスが提供している心のケアは、このようなケアを指しています。(記:マドフォ)

2012年4月12日木曜日

初の小森仮設でのカフェ

59ヶ所ある仮設の中で、現在HUGハウスが移動ケアカフェで出向いている先は、みなし仮設と一般住宅地も含めて26ヶ所です。

定期で開催が決まっている所と、集会室がなく冬の間お休みとなっている所もありますが、一ヶ月に一度の開催が精一杯であり、これ以上増やすことも至難であるのが現状といえます。

今回は、新しくスタッフとして加わった〝ルミちゃん〟からの推薦があり、急きょ日程を決め開催いたしました。これまで、HUGハウスのスタッフは、連日のカフェ開催と個別訪問や個別ケアの対応で、新たなニーズの発見まで余裕がないのが現状です。

ピンポイントでニーズを伝えてくださる、地元スタッフの力は偉大です。(記:マドフォ)

右端奥がルミちゃん

2012年4月11日水曜日

希望のシンボル

今日の午前中は、入谷中学校仮設でケアカフェOpen!

1歳前後の赤ちゃん二組が参加してくださいました。身重のご両親にとって震災当初どれほどの不安があったことか・・。
赤ちゃんは、そこに居るだけで人が集まり、皆の顔から笑顔がこぼれ、あっという間に場が和みます。新しい命には、人を引き付け人々を調和させる力があります。小さな命の偉大さは希望のシンボルのようです。

午後には、童話作家の「えるむ」さんがHUGハウスを訪ねてきて下さいました。
写真撮影を忘れてしまいました。バオバブの木を拝借。
志津川高校避難所をともに過ごした現地の方々で取り組んでいる共同食のOpenまでの歩みが、フィクションを交えながら童話となるようです。
きっと、子どもたちを中心とした人々の中に、勇気や希望が届けられることでしょう。

HUGハウス現地スタッフも「リアルな三陸弁」を監修・指導で参加させていただきました!
(記:マドフォ)

2012年4月10日火曜日

童子下での出会い

ケアカフェの提供は午前中に行うことが多いのですが、ここ「童子下」では、毎回、午後に行います。

仮設建設に土地を無料提供してくださった近隣住宅に住む、とし子さんを中心とする〝ビィーンズクラブ〟の女性陣の畑作業の休憩時間に合わせており、仮設住宅と近隣住宅に住む方々のコミュニケーションを育むひと時となっています。

暖かな日差しが一日続いた今日は、今年初めての屋外カフェを行いました。
散歩の途中で、他の仮設や住宅からも参加された方も多く、入谷地区の人々の暖かな関係性がうかがえました。

ホープシーズから提供していただいたベンチセットがこれからの季節には大活躍です。
(記:マドフォ)




2012年4月9日月曜日

旭ヶ丘団地でのワンポイント第二弾

津波に完全に呑まれた2F建マンション左
坂の中腹から撮影
津波を逃れた旭ヶ丘団地には約190世帯が暮らしています。自治会は1班から6班で構成されており、第1班の一軒の家が津波に呑まれたそうです。
坂を登り避難してくる人々の後ろに、家や瓦礫と共に海が迫ってきてた光景は、恐怖以上だったと振り返っておられました。

震災から時間が経つほど、「当時の出来事が鮮明に思い出されて辛い」。最近この言葉をよく耳にします。
ショックや恐怖でブロックしていた心が緩んできた人、様々な思いを閉じ込めておく許容量を超えてしまい溢れ出している人。それは人によって違いがあります。

心のケア第2弾は『なぜ心が病むのか・生きづらいさを感じるのか』。そのメカニズムをお伝えしました。

そこから解放されるために大切なことは『今、ここで自分が味わっている感情』を意識し、言語化することです。
皆さん、その大切さを意識しながら、ご自身を語ってくださいました。

出会ったすべての方が、ご自分の歩調で回復へと向かいますように。どうぞ共に祈ってください。
(記:マドフォ)

2012年4月8日日曜日

米川教会で復活祭

枡沢仮設での3回目のカフェですが、今回初めてミニ学習会をしました。心のケア導入編

「こう云うの初めて。こうゆうのが欲しかったの。」「しっかり聞く姿勢のある人が傍にいたら話してしまう。」といったような不思議さを感じていました。

一人一人が「元気になった」と云っているものの、内に秘めている震災の痛みや恐怖など、当時を丁寧に振り返るひと時となったようです。

少しずつ自己を解放していきながら、そこに住む人々が互いに支え合えるコミュニティーになっていけたらと希望しています。




午後からは、カトリック米川教会での復活祭に与りました。
スタッフの長さんも初めて参加してくださいました。きっと神様も喜んでいることでしょう!
(記:マドフォ)

2012年4月7日土曜日

中の町でのワンポイント

今日は中の町仮設ケアカフェOpen.
今年からHUGハウスが取り組んでいる「心のケア」のワンポイントの、更に内容を深めての学習を行いました。

『なぜ人の心は病むのか』
理想と現実のギャップから始まる心の痛みは、それを意識して言語化することで実際に現実と向き合い始めます。
変えられない現実を忍耐をもって生きるか?変えられることを変える勇気をもって行動を起こすのか?言語化することや心のケアは、この両者を見分ける知恵が自らの中に生まれることであるともいえます。

参加された方々の分かち合いの中で、震災によって全て失った体験は、「なにも無いところから始めた結婚生活をもう一度体験しているようだ。また少しずつ増やしていく・・・」そんなポジティブな言葉もありました。

午後からは平成の森でのイベント訪問。はるちゃんのご主人の尺八の演奏もありました。
(記:マドフォ)

2012年4月6日金曜日

人の中に蒔かれた種

今日の活動は午前中『荒砥』でのケアカフェでした。
ワカメ漁が始まり、不在のかたも多く小ぢんまりとしたカフェで、一人一人と丁寧に話すことが出来ました。


午後からは、個別訪問と新メンバーのミニ学習。現在、現地スタッフは7名です。
ここに暮らす人々の中に、心のケアに携わる人を養成することは大切なことだと思っています。


 そのためには、自分のケアから始まります。自分自身を愛し、家族を愛し、周りの人を愛し、職場においても『愛の実践』をおこなえるように学びと実践をしています。
一人一人の成長が愛の波紋のように、広く人々の中に拡がっていくことを祈りつつ・・・。


カトリック教会では、復活祭を迎える前の聖週間です。活動のあと、カトリック米川教会にて聖金曜日の典礼に与りました。
(記:マドフォ)

2012年4月5日木曜日

穏やかな海

本日の天気は強風だけれど青空。南三陸の海は穏やかで、海が水色から青、藍色ととても綺麗なグラデーションを現していました。


こんな穏やかな海を観ていると、あの日は何だったのだろうか・・・と感じてしまいます。自然の摂理とはいえ複雑な気持ちになります。
被害を受けた方々にとっても、その複雑な思いは同じようです。


今日の個別訪問も昨日同様、南三陸全域を訪ねていきました。地元ボランティアさんたちは、石泉という津波を免れた地域へ訪問。家が残った方々は、自宅にある様々なものを提供し震災当初の人々をサポートしました。どの地域でも、自宅が残った方々は避難している人たちをサポートし支えたのです。
町の7割以上が津波の被害に遭い、多くの命と共に帰る家も突然に失いました。凍りつていた心と身体にどれほど有難かったことでしょう。(記:マドフォ)