2012年11月29日木曜日

大切なスタッフの一人ですから・・

今日のHUGハウス田尻畑
27日から、スタッフのケアーのために駆けつけてきてくれていたOさんが今日で帰省しました。期間中、スタッフの疲れを取って下さり心より感謝です、Oさん、ありがとうございました。

 HUGハウスで働く地元スタッフは、日々過酷な状況に置かれている中でもよく頑張っています。自分の体調をおしつつも頑張っているところも、当然にあるのでしょう。今、スタッフの一人が体調コントロールのために短期入院中です。既に入院、何日目にかなっていますが、他の入院している方々への傾聴もしている様子・・・、日頃の傾聴への姿勢を「生きている」証拠かもしれませんね。その存在が、入院している方々にとって、僅かながらも生き生きした時間を与えるものとなりますように願います。同時にしっかりと体調を戻して、一緒に仕事に復帰できますようにも祈っています、大切なスタッフの一人ですから・・・。
戸倉地区にある仮説住宅

 
手のひら地蔵を旅立った
妻の遺影の前に
今日の活動は、午前・午後とも個別の訪問を行いました。戸倉地区・横山方面に出かけていきました。戸倉地区では、今年になって妻が旅立った方を訪問。持参した手のひら地蔵を遺影の前に置きながら、妻の思い出話をしてくださいました。「もう、ここまで年取ってくると、いいことなんて残っていないね。何もすることないと、こうして家内に愚痴こぼしたり笑ったりしているのさ」と語る口調には寂しさが募っているようです。急な旅立ちだったようですが、60年近い年月を重ねた思いを一緒に聴くことで、ご先本人の思いの中に生まれ出てくるモノに尊いものを発見できたら嬉しいです。


座布団も準備して待っていました
また別のチームも地蔵さんを持参して個別訪問を行っていました。震災で夫
が流されてしまったHさん宅を訪問。地蔵さんにとても喜ばれました。地蔵さんのために、座布団を準備して待っていてくれたようです。地蔵さんもですが、時間を割いて来てくれたこと自体も大きな喜びだった事でしょう。
 また、今日は訪問した際にある方から、是非訪ねて欲しいと頼まれた方を訪ねていきました。津波で自分が生き残った事への罪悪感を抱いている様子の方です・・。今回の訪問は、初対面であったために関係を作る事がメインでした。それでも、同じく被災して志津川に住んでいる住人同士だと言う事に安心されたようです。もし、必要とされるのでしたらきっと出会いが膨らんでいくことでしょう。何より、嬉しく思うのは、訪ねていった方が心配な人を紹介して繋いでくれたことです。
 この繋がりが、互を支え合うきっかけへと変わっていきますように希望しています。(記:宇根)

0 件のコメント:

コメントを投稿