2012年11月21日水曜日

学びの場としてのカフェ

 
今日は、戸倉地区にある波伝谷仮設住宅でのカフェを開催しました。前回は十数名の参加がありましたが、今日は牡蠣むきの仕事に多くの方々が出かけておられ、参加者は少なく6人でした。

 
 
 高台にある仮設は、風が強く寒い日でした。集まってきた皆さんは、集会室に備え付けられた炬燵を囲みスタッフも皆炬燵に入らせていただきながらのカフェ・・・。今回もワンポイント学習とカフェの内容でした。
 ワンポイント学習では、自分らしさを生きるため、そのためにお互いに話を聴き合える関係を生きることが助けになること、そしてそのために大事になるのが守秘義務や他人の噂話をしないという事を皆で確認しあいました。参加した住人の皆さんは、真剣に冊子を見ながらワンポイント学習を聴いておられました。その姿を見ながらも、学びを重ねていく事が、本当に大切のような気がしました。守秘義務の大切さや噂話しで相手の事を取りだたさない・・・この学びの経験がこの地で生きるために役立ってほしいと願います。

 カフェは、初めは一人の方の話に話題が集中していましたが、何とかスタッフが中に入る事で、一人一人が話が出来るように変えて場の雰囲気を変えるように努めてみました。
 「こういう、話し合いの場があるのは、一緒にいる者同士では必要だよね」と感想がもらえましたが、震災で流された家族への思いを語るには個別で、ゆっくり向き合える時間を設ける必要を感じた方も居られ、時間を改めて個別で訪問する約束を交わしてきました。
最後には、ローソクを囲み黙とうの時間で、大切な方を思い出し、その冥福を祈る時間にあてました。流されて未だ見つかっていない家族や友人の大切な思い出や感情を味わえる時間になったのではないでしょうか。
また、午後からは、カフェ案内を行いながら、個別に訪問を行いました。ある仮設で出会った男性は、同じ住人の方々が、花を見て少しでも癒されるようにと自前で花壇作りをしているところを出会いました・・・皆を想う気持ちに嬉しくなった出会いでした。

昨日より、ホープシーズのテラさんと、友人のタカさんが来所。今回もベンチプロジェクトの続きで、沢山のベンチを持ってきてくださり設置を予定しています。お楽しみに。
(記:宇根)





 

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