2012年11月28日水曜日

コツコツと個別の出会いを

 「息子たち夫婦は、となりの街に家を借りて住んでいる。ここに残ったのは、年取った私たち、ばあちゃんと、じいちゃんだけ・・。一緒に住むには部屋も狭いし、だから私たちは此処でね・・仕方ないよ。」 今日、ある仮設住宅を個別に訪問してで出会ったSさんが話してくださいました。話の中で、家も流され、数十年らいの財産も、そして将来に家を建てるにも叶わない現実をとつとつと話してくれる中、「この状況の中でも、よく折れずに居られますね」と質問してみると、「そりゃ、・・我慢して、我慢して、我慢するしかないでしょ」という返事が帰ってきました。我慢するしかない・・・Sさんの心を支える『我慢する力』を生み出せるのが、きっとあるのでしょう、そこが何であるのか、今回は聞きそびれてしまいました・・・、次回に、教えて欲しいものです。
 

ローソクを囲んで黙祷
カフェ風景
今日の午前中のカフェは、廻舘仮設住宅で開催しました。参加者は自治会長さんの出席もあり7人。また、声かけを行った際に、談話室までは行けないという方を訪問することも同時に行い1件を訪ねました。最近、体調の不調などに伴い自室内から出てこない方も増えているのかもしれないと実感しています。スタッフは参加者の間に入りながら、なるべく個別に話が聴けるように努力していますが、出来る時もあればなかなかそうも行かない時もあります。スタッフも日々意識を高める必要を感じます。

次回まで・・・HUG
カフェ風景
午後からは、個別訪問に出かけました。合計、5箇所の仮設住宅を訪問してきましたが、拠点がある田尻畑から移動するだけでも時間がかかります。移動距離と、話を聴く時間を合わせると、半日だと1件か2件が精一杯かもしれません。それでも、次第に寒さが厳しくなっていく時期、談話室までも行けない、あるいは談話室さえ空いていない・・・等の理由で閉じこもりがちな方々が増えてくる時期なのでは、と懸念します。
 地道に信頼を深めつつ個別への訪問を重ね、つながる人々をコツコツと増やしていきたいものです。そのために、私たちには忍耐が必要なのだと感じています。
(記:宇根)



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