2012年11月16日金曜日

出会いを紡いでいくスタッフ


仮設の裏にある畑から海を望む


畑に通うHさん
今日の活動は午前、午後とも個別訪問。スタッフはそれぞれに別れて行動。隣の登米市の横山方面に向かったスタッフ。同じく登米市の南方、佐沼方面に向かったスタッフも。 更には、南三陸の歌津地区に向かったスタッフも・・・。それぞれが、とても尊い出会いや新しい出会いを頂いて来ました。

出来たダイコンを分けて下さる
ある仮設では、裏にある畑に連れて行ってくれました。土の中から、白菜・大根を引き抜きぬき手渡してくれた、腰の曲がったおばあちゃん。「腰が曲がってしまった・・・、重い重荷を背負ったのさ、私は・・・、だからこうして腰も曲がってしまって。・・・苦労したよ、働いて働いて・・本当に苦労した。・・・でもね、その苦労を誰も褒めてもらえなかったんだよ」と話すおばあちゃんは、津波でお孫さんを流されていました。曲がっている腰がきれいだと伝えると、「ハハハハ・・・」と笑う笑顔が本当にきれいでした。Wさん、ありがとうございました。



手のひら地蔵を喜ばれるCさん
Cさんの手作り
横山方面に向かったスタッフの出会いは、津波で母親を亡くしたSさんと、同じく津波で弟と両親を流されたCさん。Sさんは、津波後に面倒を見ている父親の事や将来の事が不安で不安で一杯だったようです。その不安の中で、自分自身の事をHUGする事が出来ないようでした、心配です。生活環境、将来の展望、そして家族の課題・・・、Sさんが周りに存在する課題の中にいても潰れてしまわないような、関わりを探していけたらと願います。一方、Cさんは3人もの家族との別れの現実でも、徐々に元気を取り戻しつつありました。持参した手のひら地蔵をとても喜ばれてました。
  不安の中にいる方との出会い、回復に向かいつつある方との出会い・・・両方の出会いの中でスタッフも疲れたようでした。それでも、今日の疲れの原因をちゃんと理解して、切り替えを意識して活動を終了する姿に、スタッフの成長を伺わせました。皆さん、ご苦労様でした。


Wさんの自慢のフクロウ
登米市の南方・佐沼方面に向かったスタッフたちは、何時も手芸をしているWさんと。自慢のフクロウを見せてくれましたが、時間を忘れるためにも手芸をし続ける姿に寂しさをのぞかせていたのを感じた出会いでした。  

佐沼で出会ったHさんとも
また、仮設住宅内にある福祉仮設住宅に勇気をもってHUGハウスの紹介をしました。結果、その施設内に南三陸町から入所している方々が居られることが分かりました。更には、活動についても理解を持っていただけたようです。定期的な訪問の可能性も出てきました。出会った方々も、南三陸町が懐かしく出会いを喜ばれていたのも嬉しかったです。新しい出会いを求めてのチャレンジ、その勇気に頭が下がります。今後の訪問を検討していきたいと思います。(記:宇根)







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