2012年11月1日木曜日

今日の出会いは今の私のため


come&see研修をスタッフと共に

研修風景
今日は、come&see研修に参加していた渡部さんの最終日。帰る前の研修をスタッフの半分と共に行いました。また、共に歩み始めた地元のメンバー、ゆうちゃんも参加してくださいました。痛む命に寄り添うために、必要な沈黙とアイコンタクトのワークを行いつつ、今日のポイントは、「ちゃんと、相手の話を聴いているか?」「聴いていても、相手の話しのどこを聴いているか?」 ・・でした。日頃のカフェや個別訪問で聴いているつもりでも、なかなかしっかりと聴けていない現状に気づくこと・・・、また、聴いててもどこを聴こうとしているのかを意識していくこと・・・、この事が質の高い傾聴を生み出す事を学びました。そして、やはり聴こうとしている自分自身の人格を育てる事が何より大切だという事を再確認しました。
 自分自身に向き合う事はなかなか難しいかもしれません。ですが、このHUGハウスの日頃の活動、そして共に学び合う仲間との関係がこの人格を育てる事に繋がっている事を思うと、とても心強いと実感します。

いろいろ手作りを見せるWさん

体操で生き生きしているSさん

今日は、個別訪問も行いました。るみちゃん、ようちゃん、えみちゃんは南方、佐沼方面へ個別訪問。けいちゃん、ゆうちゃんは平貝、荒砥方面。おしょうさんは、伊里前方面へとそれぞれ訪問に出かけました。
Kさんの作品・・・

 ようちゃん、えみちゃんは、志津川から佐沼方面のリフォームした家に移ったSさんを訪問。新たに生活の拠点を変えながらも、畑やB体操という体操に打ち込み健康を回復してきているSさんの輝く姿に嬉しい出会いを経験。活き活きする力を頂いたようです。また、若い頃にやりたかった事を今になってできるようになったKさん、「若い頃にはできなかったから、今は何でもやりたい」と意欲ある姿に嬉しくさえなったようです。震災で家族二人が流されてしまったWさんに出会ったるみちゃんは、毎日さびし思いをしている中、作品つくりに精を出さないと・・・と一生懸命自分で自分を支えよとしている心に触れてきました。生き生きした出会い、寂しいけど何とかしようとしている出会い・・・。
 けいちゃん、ゆうちゃんは、午後より来週予定しているカフェ案内で平貝仮設住宅を訪問。カフェ案内以外に出会いがありました。津波以前の付き合いがあった知人との別れはあるものの、デイサービスに通いながらもなんとか自分らしく時間を過ごそうとしているMさん。娘さんに作ってあげた洋服を、今度は娘が自分に風邪ひかないようにとくれた事を嬉しそうに話すEさんとの出会い・・・。

帰省する渡部さんとHUG
今日地元スタッフが出会った多くの方々、今日の思いがちゃんと受けとめられ、自分を大切に感じ自分を生かす力が大きくなって明日を迎えられますようにと願います。
 
今日のスタッフの出会いは、きっとそれぞれスタッフの学びのためにも準備されていたものだと思います、今日の出会いの経験が身となり糧となりますように・・・。come&see研修を終えて帰られた渡部さん、どうぞこの地での出会いを生かした毎日を送られますように。
 そして、ブログには載せていませんでしたが、2日前よりスタッフの心身のケアのために来所していたOさん、本当に有難うございました。(記:宇根)



0 件のコメント:

コメントを投稿