2012年10月11日木曜日

SKCと共に

自然の家談話室
「なかなか会いに来ないから、帰ったと思った」、今日個別訪問で出会った仮設住宅の女性が話していました。30か所余りの仮設住宅をカフェで行っていると、出会いの有った方を覚え尚且つ個別に訪ねて行けるのにも限界を感じます。
 それでも、来るのを楽しみにしている地元住人の上記のような思いを聴くと、出会いを何処まで大事に心に留めているかを反省させられます。限界だというだけでは足りないのかもしれません・・・出会った方々を忘れない心になるためには、どういう工夫がいるのか本当に考えさせられます。
 今日もスタッフは個別で何件かを訪問しました。息子さんが津波にのまれ未だ発見されていない現実の中で、残った孫の為に力を尽くそうとしているおじいちゃんとの出会い。また、津波より家族間の課題に心が引き裂かれる思いを持った女性との出会いがありました・・・、一つ一つの出会いは今日頂いた大切なものですが、この出会いを大切に繋ぎ続ける心、忘れない心をスタッフと共に持ち続けたいと思います。
カフェ前に「ケアカフェ」
の確認を皆で・・

カフェ終了後に

 今日のカフェは、自然の家仮設住宅で行いました。
 この仮設住宅では、SKC(自然の家、かあちゃん、クラブの略称)という手芸をしているグループがあります。毎日午前中に集会所に集まり、メンバー同志で手芸を教え合いながら自分のペースでとても素敵な作品を作り上げています。 今日も、HUGハウスのカフェにメンバーの数人が参加してくださいました。SKCの活動を通して、お互いに震災の思いを語り合い編み物で集中する時間を作りながら、辛い思いから徐々に開放されてきている方が居られることを聴き、尊い活動をされていると思いました。
 「編み物」と「カフェ」・・・方法は違いますが、一人一人が大切にされ、自分の力を発見しながら歩いていく支えになっていく、そんな大切な場になっていきますように願います。(記:宇根)

集中できる編み物
  
帰る前にHUGで、次回までの力を
  
SKCのメンバーと一緒に
  

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