2012年10月4日木曜日

生かす絆を生み出す

手作りの集会所

集った住人の方々と
今日は、戸倉地区にある仮設住宅、水戸部に行きました。定期的なカフェの開催はしていませんが、時折時間を見つけてカフェに出向いています。「サプライズカフェ」と私たちは呼んでいますが、仮設住宅によっては、このようなカフェを喜ばれるところもあります。今回の水戸部仮設住宅も集会所に毎日のように住人が集まっていますが、突然の訪問に皆とても喜ばれていました。参加された女性が「ここには絆がある・・私はこの絆があるから、救われているんだよ・・・いまさら、しらない場所には行けない。私には絆が必要なの・・」と話してくれました。津波の被害は深刻で、「もう元には戻れないね・・」とこぼしながら、唯一今の力になっている結びつきから、日々の力を頂いているのだと感じます。
「ミシンプロジェクト」の皆さん

「まゆ工房 彩」の風景

 この仮設住宅には、ミシン小物やバック等を作っている「ミシンプロジェクト」というグループがあります。また、繭玉を使って様々な小物を作っている「まゆ工房 彩(いろどり)」もあります。どちらも、仮設内に住む住人のお母さんが立ちあげたものです。どちらにも、コーヒーのデリバリーを行いながら、中を見学させていただきました。両方のスタッフも活き活きしているのが印象的でした。自分たちの仕事が、多くの人を喜ばせている事が、何よりの力になっているように感じました。

マユ玉で作った
「しあわせのフクロウ」
 午後からはスタッフが分かれての、個別訪問でした。あるスタッフは、津波以前に母親を預けていた際に世話になっていた看護師のお母さんとの出会いがありました。その看護師さんは津波で流されていまだに見つかっていないそうです。 スタッフはなかなか訪ねていけなかったのが、今回ようやく出向い会えたとの事・・・、スタッフ自信一つの節目をつくれた事に安心をしていました。

 地元スタッフは、出会いの中で他人事でない出来事や出会いに遭遇することも多いです・・。自分のセルフケアを大事にしつつも、地域繋がりの中で力になる「絆」を生み出していける人材になっていけるように願います(記:宇根)

 



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