2012年10月11日木曜日

想い出の「息づかい」を感じて


入谷小学校グランド
にある仮設(左)

カフェの参加は2人のみ

  これまで生きてきた過去は、決して過去の産物ではなく、今を生きる人の心の中で「息づいている」・・・。ある女性が、これまでの人生を淡々と話して聴かせて頂いた時に感じた事でした。
 彼女は、震災で息子嫁の母親を亡くし、弟の子供を亡くし、親しかった知人を亡くしました・・・、「人の命が亡くなるのは、この世で一番悲しいことだよ」と震災の辛い経験を語ってくださいました。それだけではなく、過去に自分が経験した子供との死別、夫との死別も思い出し思い出しながら・・・、悲しいことは多かったけど楽しいこともあったと語ってくださいました。時折、遠くを見つめながら想い出の息遣いを感じている様子を見せながら・・・。本当に、過去の思い出がその方の心の中で「息づいている」のだと思いました。過去の出来事を今感じれる力が、人にはあることを実感させてくださったその方に今日は心より感謝です。

談話室の外での出会い

カフェに参加されたYさんと
  活動は入谷小学校仮設住宅でのカフェ開催。18世帯しかない小さな仮設住宅で、カフェ参加者もわずかに2人。お客様が来るのでと、談話室の外で待ちながらの出会いを入れても参加者は3人でした。それでも、例え一人の人のためにであっても、カフェに来た方が喜んで下さる経験が出来るのでしたら、カフェを開催する価値はあると信じています。
 今日、利用した女性は、1時間半も話し続けていました・・・、「お茶も何も要りません、話がしたいの」と嬉しそうにされていたその方が帰るときに、喜んでいる姿を見ると、今日のカフェも良かった・・・と思いました。(記:宇根)





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