2012年10月9日火曜日

予定をキャンセルしてまで


神割崎仮設住宅
「娘たちは、『一人で暮らすより、自分たちのところに来たらいい・・新しく出来る高台の住宅に移っても足が悪くなったら、どうする?・・・それよりは、こっちに来て住んだらいい』と言う。あっちに行けばいろいろしてもらえるだろうけど、でも、ここを離れるのはどうだろうか・・。まだ決めきれないけど、でも、ゆくゆくはここの仮設の人たちも自宅再建でいなくなるだろうし・・そうなると考えてしまう」 今日、出会った方の心配事は、仮設から次のステージの心配でした。この地に残りここで暮らすのか、それとも娘夫婦と暮らすのか・・・、その狭間で悩む思いを語ってくれました。不安の中でも、最後は自分で決めなければいけない。自分で決めていける力がきっと本人の中にあるはず、これまでの人生の中で大切にしてきた価値が役にたつだろう・・・そう思いながら、お話を聴かせて頂きました。
カフェ風景

カフェ風景
今日のカフェ活動は、戸倉地区の神割崎仮設住宅でした。最近から地域の「お茶っこ」が無くなったので、このカフェの時間を楽しみに、「今日の予定を明日に変更した」と言う住人の方も居られました。予定をキャンセルしてまで出たかったカフェの魅力・・・それを聴きそびれてしまいましたが、しっかりと話しを聴いてもらう。それによって自分の尊さを実感できる機会になれたのでしたら、嬉しいです。
手押し車を押しながらの参加

退院したMさん
午後は、横山仮設・岩沢仮設へと個別訪問。横山仮設では退院したMさんに会いに。Mさんの希望で仮設より外に出て時間を作りました。自分自身がゆっくりできる場所を自由に選べるというのは、本当に大切だと感じました。Mさんの体調の回復と同時に生活の豊かさも一緒に探せていけたらと思います。

 岩沢仮説住宅では次週のカフェ案内を行いながら、出会ったSさん宅へお招を受けました。Sさんは津波で流された自宅にあった仏壇と神棚が流されてしまい、「今は手を合わせる場所が無くて・・・何だかさびしい」との事でした。それでも、信心が仮設住宅生活の生活でも、今の自分を支える力になっていると話すSさん。幾つかの「しあわせ」な理由を紹介してくれましたが、本当に笑顔が幸せそうでした・・・「信じる」力を更に形にしながら日々過ごせますように願いました。
活動を終えて帰るアラさんと
今日で、リピーターボランティアのアラさんが帰省しました。活動の休日も重なりスタッフと一緒の活動は少なかったですが、アラさんはこれまでの関わりが出来た仮設の方々を個別に訪問されていました。今回の訪問でも関係が出来た方々との出会いを深める機会があったようです。今回の出会いもアラさん自身の学びに繋がるのでしょう・・・アラさん、またいらしてください。(記:宇根)



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