2013年7月24日水曜日

最初で最後のケアカフェ参加



昨日から明日まで、スタッフのケアに来て下さっているOさんが、今日も朝から施術をしてくださいました。
Oさんからの差し入れを頬張るスタッフ。
Oさんのお心遣いに感謝です!

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
仮設を生活と仕事場にされているお宅。
迎え入れたい孫の、遊ぶスペースが
確保できないのがつらいです。
ご夫婦でHUGハウス訪問を
受けてくださいました。
今日は、佐沼方面と入谷方面に個別訪問に出かけました。佐沼方面に出かけたスタッフは、ご家族を津波で二人失くされた方を訪問させていただきました。ご夫婦は、この現実を受け止めきれず、恐山に出かけられたそうです。スタッフとの対話の中で、しばし宗教的な話題が繰り広げられます。巡礼を終えたお二人は、失くされたご家族に対して一つの区切りをつけることができたとおっしゃられました。前に進まれるお二人にスタッフは、心でエールを送りました。人間を越えた何か、信仰や宗教的なお話を躊躇なく聞かせていただけるのは、心のケアならでは…ではないでしょうか。


 
カフェ案内掲示中…

 入谷方面に出かけたスタッフは、カフェ案内を届けながら、仮設を回らせていただきました。その中で、悲しいお知らせがありました。仮設で一人暮らしをされていたSさんが、2週間くらい前に亡くなられたということです。この方とは、個別訪問でしばらくのお付合いがありました。5月には、初めてケアカフェに参加してくださり、良いひと時を共にさせていただきました。ところがその後で、入院された事が分かり、そのまま帰らぬ人をなってしまったようです。仮設の方々も十分にお別れができず、不在のままのSさん…という感覚のようです。HUGハウススタッフとしても、まさかあの時のカフェ参加が、最初で最後となるなんて…と、驚かされました。明るく楽しく語って下さったSさんの姿が、今もっと輝いて記憶に残り




震災後からずっと体調がすぐれない方。
でも、休むと余計に病気になる…
とふらふらしながらも料理をし、
スタッフをもてなして下さるAさん。
出されたお料理の輝きは逸品です。

ます。そしてまた改めて教えられました。一回一回の出会いはかけがえのない貴重な時なのだと。

Sさんのご冥福と、残されたご遺族や周りの方々への慰めをお祈りいたします。(記:林)

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