2013年7月16日火曜日

「刺激が欲しい」と願う生活とは

霧がかかった志津川
昨日の豪雨も一休み・・・、
 
 今日の志津川は時折空が明るくなりはするものの、濃霧がかかったような一日。寒気が来ているのでしょうか、昨日までとは違って肌寒ささえ感じました。


 ある仮設住宅で暮らす女性が、「楽しいことなんて無いのよね、情けなくなってしまう」と話していましたが、ただでさえ車がないと仮設から出ていく機会が少なくなってしまう日々。毎日、同じような時間が流れ、毎日狭い空間の中で暮らすという事の大変さはいかばかりでしょう。
 「刺激が欲しい」とある方は話していましたが、変化のない中で自分の工夫で変化を作り出していくしかないのかもしれません。

 今日、出会った女性は、毎日お化粧をして好きな洋服に毎日着替え、好きなブレスレットをはめ、買い物かごを押しながら仮設住宅から離れた場所に散歩に行くことで、生活のメリハリにしていると聞きました。このお洒落をして少しでも外に出て歩く・・・この事が生活のわずかな変化のようです。
訪問した仮設での出会い
誰も来ないし何も状況も変わっていかない中、自分で作り出す変化。懸命に自分で自分を奮い立たせながら暮らしていく姿を見せていただいたように感じます。


また今日はある仮設住宅で、先日亡くなった友人に線香をあげに来た方との出会いもありました。
 たくさんの苗を持参されており、出会った方々に配っておられました、「この苗が根付いたら、私を思い出して欲しい」と話されていました。苗を手渡しながら話している姿には、親しかった友人との別れで悲しむ心が、新たな出会いを探しているように聞こえてきました。苗が根付き多くの出会いが育っていきますことを願いたいものです。(記:宇根)

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