「震災の後の避難所時代には泣けなったけど、今になってテレビとか見ていると涙が出てきてしまうし、ひとり声あげて泣いていることもあるんだよ」
ある方が話していました。何度も耳にする言葉ですが、今でもこころに負った傷がすぐに開いてしまうのが分かります。でも、その方にとっては、その傷が開いても、「泣いてしまうんだよね」と分ちあえて誰も咎めない場所がある事が大きな救いなのかもしれないと思いました。
昨日は、月命日。多くの報道によって、フラッシュバックした「こころ」が傷んでいる被災地の現状です。
今日は、隣町にあるみなし仮設住宅でのカフェの開催でした。参加者は7人。
持ち寄った得意料理を皆で分かち合いながらも、震災の話し久しぶりに友人と再開した話しに花が咲きました。その中でも「こうして元気に話をしているけど、こころは違うんだよね」と分かち合ってくださった方は、体調の不調をきたすところに来ているようでした。
せめて、この場所で元気をもらっていけると嬉しいです。
午後には、病院訪問を行いました。
面会をするの予定だったお二人とも既に退院しておられ、面会はかないませんでした。お一人はひとり暮らしの男性。もうひとりは息子夫婦と暮らしているものの介護まで手が回らない状況の高齢の女性です。
無事に退院出来たのは嬉しい限りですが、仮設住宅に帰っても、どれだけ安心か??と考えると、一抹の不安は拭えません。かえって仮設住宅に帰った方が大変かもしれません。
それぞれの生活とこころを支えるには、本当に多くの手や人が必要なんだろうけど・・・と考えてしまいます。(記:宇根)
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