2012年5月9日水曜日

一人一人の現実

志津川町
本日の午前中は岩沢仮設でのケアカフェOpen.
平日開催は初めてのことでしたが、小ぢんまりとした中で、クオリティな出会いの数々に恵まれました。

ある男性が、ご自身の被災体験からアドバイスを提供してくださいましたので紹介します。

1.日頃から避難場所を確認し、指定避難所にはおおよその避難人数を把握し食料の備蓄をしておくと良い。
2.避難訓練の際、避難先での宿泊を体験しておくことは、必要なものを明確にできるのでお勧めする。・・と云うものでした。
これらは経験から生まれた知恵です。自然災害は防ぎようがなく、人間にその規模を計り知ることはできませんから、先人たちから学ぶことの大切さを改めて意識します。

最終活動の由香さん。
熱心に耳を傾けてくださいました。
今回は、個別訪問での出会いもありました。
「震災から時間が経つにつれ、色々なことがイヤになってきた・・」「狭い室内で、家族間のストレスは日増しに増幅。途方にくれる・・」「亡くなった家族が未だ見つからない。家にいると落ち着かなくて・・」「仮設から出られないから頭がおかしくなりそう・・」、そして、
『そんな人、仮設にいっぱいいると思う』。この言葉は、皆さんから共通して発せられます。
メディアで復興が取り上げられていますが、内面に耳を傾ければ、一人一人の現実が見えてきます。どうぞ、読者の皆様が関心をもって、生きる力を失いかけている一人一人のために祈ってくださることを希望いたします。

午後からは、仮設ナビとカフェ案内のため歌津方面に行ってきました。
どこへ行っても人々との出会いに積極的なスタッフの皆さんは、そこに暮らす人たちには勿論、HUGハウスにとって心強い限りです。スタッフの存在に感謝!

神様が二つに裂いたという岩
仮設に住む友美さんは、HUGハウスに初めて訪問してくださいました。気分転換ナビでは、初めて行く志津川商店街や、クリスチャンセンターを訪問。訪問を受けるのではなく、〝訪問していること〟を喜んでいました。
神割崎の伝説を教えて下さり、すぐに現地散策へ。戸倉には天女伝説があるなど、南三陸の魅力を教えてくださいました。もの知りな友美さん有難う!
(記:マドフォ)

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