2012年5月6日日曜日

それでもここで生きていく

今日は思いがけず、大篭教会(岩手県)でのミサに与らせていただきました。360年前にキリシタンの大虐殺が行われた地域です。
教会は60年前に設立され、現在は信徒が少ないこともあり、年に一度しか行われません。歴史を尊び、教会を子孫に継承していくためには、いま現在生きている一人一人にゆだねられてます。
仙台から30名程の人がこられました。この教会と歴史を守り続けている人たちです。

HUGハウスも自己紹介。池田神父(右)




南三陸町で私たちがこれまでに出会った方々は、『この町が好き。だから離れない」と仰います。震災で失ったこの町を再生させていく人々は、いま現在生きている一人一人が担っていくことになります。再生された町は、将来子孫が住む場となります。それはこの町が好きな人たちによって、創られていくのですね。

「海に生かされ、海に奪われて、それでもここで生きていく」と云った人がいます。悲しみや痛みを乗り越えることが出来たとき、人生における景色が違ってきます。360年後の子孫たちは、この土地の歴史を振り返りどんなことを思うのでしょうか・・・。


最後の晩餐となった池田建設の皆さん。豊かな出会いの場にもなりました。

 一日中働きづめでHUGハウスの住まいを完成させてくださいました。ありがとうございました。
ここに集う人たちが、居心地よく出来るように、いただいた様々な配慮に心より感謝申し上げます。



*池田神父が始められた三重県にあるNPOアガペの家では、活動やヴィジョンに賛同した人たちが集まり、広大な土地に無農薬野菜を作り販売も行っています。大工が得意なこともある池田司祭が招集して今回多くの人たちが助っ人に駆け付けてくださいました。そこで、なぜか「池田建設」と命名されたのでした。(記:マドフォ)

2 件のコメント:

  1. みき 美保2012年5月27日 21:15

    池田神父は明石教会出身です。お母様も良く存じていました。明石にも畑を持っておられましたが、今はその畑を明石教会信徒がゆずりうけて農産物を栽培しています。時々私も農産物をいただいています。
    岩岡に里帰りはいつかな~とまっています。
    HUGハウスがより一層明石の人に理解してもらえたような気がしています。

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    1. お便りありがとうございます。池田神父をはじめアガペとその仲間たちのあたたかさとチームワークの良さ、フットワークの軽さにとても感動しました。感謝です。リフォームしたHUGハウスを是非見にいらして下さい。

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