2013年6月28日金曜日

「続けてくれること」が支えになる


6月ももう終わりというのに、肌寒さを感じます。しかし、本日は朝から熱いミーティングとなりました。内容は、よりよいケアや、コミュニティーサポートの為に、訪問する集会場の状況に合わせて、働きかけの方法を模索するというものです。本日取り上げられた集会場のケースでは、訪問のマンネリ化です。何かイベントを打った方がいいのか、コミュニティーの自立を促すようにした方がいいのか…。その中で、地元スタッフが声をあげました。「一見マンネリ化しているお茶会でも、参加される被災者の心は揺れています。だから、おだやかに『続けてくれる』ことが、今必要です。良い意味の「マンネリ化」の中で寄り添い、留まってほしいです。」…貴重な意見でした。HUGハウスの信念をもう一度確認させられるような瞬間でした。

 


スタッフがところどころに入って傾聴。

みなし仮設から自分の新築に
移られたかたを訪問。
 本日開催された、みなし仮設の集会場では、久しぶりに顔を見せてくださった方がありました。突然の入院で心配していましたが、今日は出席して下さいました。同じ場所に住んでいても、このような集まりでしか、なかなか顔を合わせることができないようです。そこで、まず始めに皆で退院を喜びあいました。Sさんの嬉しそうな表情が印象的でした。
 今日も、参加者の素敵な手料理を頬張りながら、おだやかなひと時を過ごしました。

 


ブランケットからの自立を
試みるライナスのシーン。
 午後からは、スタッフ研修が行われました。まず始めに、スヌーピーでおなじみの「ピーナッツ」DVDが上映され、お気に入りのブランケットをなかなか手放せないライナスが題材に取り上げられました。タイトルは「私のブランケット」。周りの友達は、様々な方法でライナスをブランケットから自立させようとします。ライナスは、ブランケットさえあれば自分らしく生きられるのに…。そこで、スタッフも「私が私らしく生きられる宝物・支えになるもの」を意識化するワークをしました。このワークを通して、訪問先の方の「ブランケット=支えになるもの」を聞かせていただいた時に、無理に話し手からブランケットを離して自立させようとしたり、アドバイスしたりしないことを学びました。
「私のブランケット」ワークの後の、
訪問記録の検討会。

まさに、今朝のミーティングの内容と共鳴していました。

HUGさんからは、話し手とどんなに親しくても、相手の気持ち気持にはなれないので、丁寧に話を聞き、どのような聴き方、寄り添い方をすれば、あなたの力になりますか?という心持で傾聴活動に臨んでほしいとアドバイスがありました。(記:林)



 

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