2013年6月25日火曜日

被災地で今を生きる厳しさの中

  津波に流されてしまった土地の中には、自宅再建が難しく高台移転をせざるを得ない世帯が多い。

 その中で、再建が難しい土地を町が買い上げる相談が、各世帯と町の間で交わされており、世帯によっては条件を認め売買の契約を交わしている所も多いようです。自分の土地を手放すしかない人にとっては様々な思いが交錯しているのでしょう・・・。

 それだけでなく、土地の売買に絡んで多くの課題が浮上してきているのも現実のようです。
 町が提示した額を納得できないために、なかなか話が進まなかったり・・・。高台移転のために土地を提供すると初めに話していた地主の思惑によって、簡単に進まない現状に陥ったり・・・。仮設住宅に提供していた地主によっては返却を求める声や金銭的な問題が複雑になってきてしまったり・・・。このような現状の中で、今を懸命に生き、将来に夢を託しながら、諦めずに踏みとどまる住人の心は、日々おおきく揺れ動いているようです。

 このような現実の中で地元スタッフも日々、心の揺れを感じつつ悲しむいのち、痛む命に寄り添うのですが、日によっては他者の心に寄り添えなくなる時もあります。自分のこころの状態を素直に認め今の自分の感情に気がつき認めていく事をするのも地元スタフの大きな努めだと思います。

 今日は、終日三滝堂にて通信の発送作業を行いつつ、ゆっくり時間を過ごし自分を見つめる時間にもなったようです。通信発送作業が一段落した午後には、参加者で草取りも行い体を動かし汗をかく事で気分転換も図りました。

 通信は一部発送も済ませる事ができました。
また明日から訪問が始まりますが、一新した心で住人に向き合っていけるようにしたいと思います。
(記:宇根)



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