2013年6月12日水曜日

簡単に蘇る震災の記憶に苦しむ

  昨日が震災の月命日でした。

 今日も、ケアカフェで訪れた仮設住宅では、あの日の事を鮮明に思い出し話をされる方が殆どでした。

 語る内容は本当に鮮明でした・・・、震災当日の揺れの大きさ、押し寄せる津波の煙、周囲の人に急かされて急いで高いところに駆け上がった苦しさ、寒さに凍えながら避難した時の状況・・・等など。本当に怖い思い・不安な思い・悲しいい思いなど、これまで経験したことがないような経験をされたことが伝わってきました。その経験が大きな衝撃として心に、様々なものを刻みつけているのだとい思います。
 「昨日のように思い出す」「考えないようにしているけど、考えてしまうんだよ」「考えないようにしているけど、夜になると考えてしまうし、考えるともう眠れなくなってしまう」・・・・、あふれる思いを思い行っきり出しては、ちゃんと聴きあってける時間がどんなんにか大切か。まだまだ生々しい記憶と感情が少しづつ薄らいでいくためにも、経験し合った者同士でしっかりと聴き会える時間を丁寧につくるのはとても大事だと思いました。
 


 午後からは、個別訪問に出かけました。

 ある仮設住宅で、地元スタッフは仙台に家を購入し近々引越しをする知人に出会いました。「子供たちが、もうこの町には住めないと言う。それに高齢になった私たちは町の復興を待っていられないのよ」と語る知人の話は復興の現実を見せていました。一人一人居なくなってしまう寂しさは大きいですが、引越しされる新しい場所での生活が順調に送られるように願うばかりです(記:宇根)





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