2013年6月4日火曜日

生きているのではなく生かされている

 今日、志津川地区にあるお寺で、ある元学校の先生であったYさんの葬儀が執り行われました。地元スタッフも、この葬儀に出席しました。

 Yさんとは、カフェでの出会い。或いは地元スタッフにしたら、自分の学校時代や子供の学校時代からの関わりでした。昨年より、入院生活を送っていたYさんを訪ねて何度か病院を訪問したこともありました。治る見込みがなく、次第に衰えていくYさんが、「私は、ここに居るより家に帰ったほうがいいの。孫のために、もう一度頑張らなければ、それが私の何よりの力」と話してくださったのを覚えています。Yさんには、体の衰えより命をどう燃やすかが大きな大切な事だったのだろうか・・・、今になって思います。天国に旅立ったYさん、今は天国より孫のために働いている事でしょう。


 命をどう燃やすか・・・。命をどう捉え、どう燃やすか・・・、そんな思いに駆られて今を一生懸命頑張っている方との出会いが他にもありました。
 志津川地区のある仮設住宅を訪問していましたが、思いがけなく出会った方。ある施設の職員ですが、津波に追いかけられるように逃げて助かったようです。「今になっても亡くなった職員が夢に出てくる。でも、みんな笑顔なんだよな・・・この助かった命は、与えられた命だと思うよ。だから、誰かの何かの役にたてたいと思っている」と話してくれました。震災直後には、大変な苦労をされて苦しい時期もあったのでしょうが、命を「与えられたもの」と実感出来るようにまで頑張ってこられたのだと感じます。生きているのではなく、生かされている・・・、そう思えて生きている人は力があるでしょうね。今日、話を聴かせて頂き、本当に有難うございました。

 午後には、個別訪問を行いました。

 ある仮設住宅では、病で苦しみ家族関係で苦しみ、老齢で苦しむ方に出会いました。話を聴いているうちに、その方の力になっているのが「怒り」である事に気がついたスタッフ・・・。怒りも力にして生きる現実に向き合って来ました。生活環境が大きく変わらないだけに、その方の怒りは続きそうです。生きる力としてこのまま怒りは、怒りのままなのでしょうか・・・。

 
 今日も、引き続き会計の申し送りのために、神戸から来所している三木さんと純子さんが三滝堂で頑張りました。何とか来所の予定日程が今日で終わります、今後は電話やメールなどでも引き続きご指導をいただくことになります。三木さん、今後もHUGハウスのためにも宜しくお願いたします。そしてご苦労様でした。(記:宇根)

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