2013年9月30日月曜日

出会いが広がっていくために・・・移動カフェ

役場周辺のエリア
 これまで仮設住宅やみなし仮設住宅で、ケアカフェ心香を開いてきましたが、大きな課題を感じていました。それは、仮設住宅でカフェを開いても出会える人には限度が絶えずついてまわる事でした。
 カフェを開く平日の日中に仮設住宅に居られる方は、どうしても高齢者が多くなってきます。若い人や現役で働く人たちにはなかなか出会えず、また心のケアという言葉や機会が広がっていきにくいという事を課題として感じていました。また、体の不調な方や様々な事で苦しんでいるような人の多くにも出会えていないという事も課題として感じていました。


 このような課題を前に、以前より多くの人との出会いや心のケアの意識が広がる機会を求め役場や公立病院、社会福祉協議会、図書館などが集中しているエリアでカフェを開けないか思案していました。また訪問で出会った方が、病院での待合時間に休めるような場所も少ないという声を耳にしていましたので、可能なら病院に来られる方々も利用できる場所や方法も併せて考えたいと思っていました。
 今日、その願いが叶い、始めて「移動ケアカフェ」を役場周辺のエリアで開催する事が出来ました。


 キャンピングカー(マッシュ号)を準備し、タープを張り幾つかのテーブルとイズを置いた簡単な空間ですが、ケアカフェ心香という手作りの垂れ幕を掲げ、来られる方々にケアカフェの雰囲気やゆっくり話を聴いてもらえる機会を味わってもらえるよにしてみました。
 朝、10時頃から始め昼食時間をはさんで15時近くまで開きました。トータルで利用者は、31人に及びました。

 病院に来て帰りのバスが来るまでの間に立ち寄られた方、役場に用事を済ませ何だろうかと立ち寄られた方、役場で働く職員、図書館に来て立ち寄られた方、県外から今ついたばかりの方、等・・・、来訪者は多岐に渡り出会いは本当に豊かでした。

その中でも、津波の被害には遭わなかったもののショックで家族が亡くなった女性・・家が流されずに済んだために支援が受けられずに苦しい想いをしてきた人・・これまでの自分は我慢ばかりして自分を出せずに苦しんできた人・・・・等、訪れた方がたの中には、苦しい想いを少し吐き出されて帰られたも居られ、ケアカフェの役割を果たせた感じもしました。


 今日が「移動カフェ」の初日です。まだまだ周知が十分ではないので多くの人の目に留まる
 には工夫がいるでしょう。今日は、役場の方がビラを配る際にいろいろ教えてくださり本当に助かりました。その配慮に心から嬉しくなりました。今後も定期的に開催していくことで、多くの方方に意識していただけるようにしていきたいと思います。また、病院からは少し離れているという声を聞きましたので、どのような工夫なら必要な方方に助けになるかも考えて行きたいと思います。(記:宇根)



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