手のひら地蔵に服を |
ある仮設住宅で出会った方との話の中で気になった話がありました。それは、
「今住んでいる仮設住宅では周りの方々とは、深い関係を築かないようにしている・・・、それは、みんな多くの重たい課題を持っているから、それに今から関わっていると自分が背負えなくなりそうだから・・・」という話でした。
一緒に暮らしている仮設の中で、震災や震災以前の様々な重たい課題を背負い苦しむ人がいるのはわかるけど、関わっても自分では背負えないから関わるのを躊躇する思い。今関わりをもてても、いずれはこの仮設住宅から出ていかないといけないだけに、中途では関われない思い・・、そのような心境が働くのだと話してくれていました。
絆が大切だとは言われますが、本当に、絆を結び共に生きようとするためには覚悟と大変さがついてくることを教えられているように感じます。
ある仮設住宅では、以前にお渡しした手のひら地蔵に服を着せてたのを見せてくれました。震災で家族を亡くし、そのショックで配偶者を亡くしたその方の苦しみ・・・、外にも出られないほどの直後の苦しみからは徐々に解放されてきている様子に、スタッフも胸をなでおろしていました。時間や関わり、信じている宗教の力が、苦しみからの立ち上がりを支えたようです。本当に、その歩みに頭が下がります。
今日は、三滝堂HUGハウスのい拠点整備も行いました。裏手の一角に物干し台を設置できるデッキを作り始めました。素人の域を出ませんが、なんとか形になってきました。
一つ一つ、必要に応じて整備し作り上げていく楽しみも感じてきています。夏から秋にかけて、備えておくべき整備を進めて行きます。(記:宇根)
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