2013年9月3日火曜日

重荷を買ってもらえる経験~聴いてもらう~

「こうして、話を聴いてもらえるのは、私の背中に乗っかっている重荷を買ってもらえるみたいなもんだな」

 こう話したのは、今日訪問した仮設住宅に暮らすある男性でした。

毎回、話を聴いてくれる人を心待ちにしているその方には、スタッフが必ずしっかりと向き合えるように心がけています。しかし、話し出すと、ゆうに1時間近くは一気に話し出すため、途中で話したい思いを折らないように中断させないように集中力が求められます。
 それでも、一度その心に触れると「やっぱり気になってしまう存在」(地元スタッフ)になっていくため、毎回しっかりと話を聴き満足できるまでは寄り添いたいと思うものです。今日も地元スタッフが真剣にその話を聴き、その心を受け止めようと頑張りました。その最後に、彼が感想として「・・・・重荷を買ってもらったようだ」と述べてくれたのが印象的でした。少しづつでも背負った重荷を下ろす作業に共に生きれる、その経験がスタッフにも大きな学びになっていくのでしょう。Kさん、今日の重荷を話してくださり有難うございました。


ある仮設住宅では、訪問すると畑で野菜の世話をしている女性と出会いました。彼女は言いました、「こうして畑仕事をするのは、忘れるためさ。・・・時間はたったけど、やっぱりわすれられないのよ。急に思い出したりしてしまうのさ・・・、夜にもなると、思い出さないでいいことまで思い出すし、思い出すと眠れなくなるさの」と。
 忘れたい思いを抱えながら生きる思い・・・、震災から流れてきた年月には個人差があり各自の思いを聞かせていただかないとその方の想いは分からない、その事を今日も痛感させられる出会いでした。


今日、神戸の仲間から便りが届きました、下記に紹介します。

『今夏の猛暑には閉口しましたが、お元気でいらっしゃいますか。
ご無沙汰しています。こちらの方も私は今、夏弱り果てました。今もグッタリです。HUGハウスからし種が昨年8月から新しく出発して1年になりました。この1年全員が出席で一度も休会せずに来られた事に感謝です。(三木 美保)』 南三陸での支援が始まっても神戸のHUGハウスの仲間が学びや交流、支え合いを続けて下さっていることに心から感謝しています。生きる場所は違っていても、HUGの心でつながっていきたいと思います。(記:HUG)








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