2013年5月31日金曜日

小さいことの積み重ねから生きる力を得ていく


今日も良い出会いがありますように・・・
沈黙で始まる活動
今日は朝から港仮設の方へカフェ案内に出かけました。自治会長さんのお宅と思って訪ねた先は、初めての出会いの方でした。HUGハウスとケア心香カフェを紹介し、しばらくお話を聞かせていただきました。



 

「家流されて、娘のいる大阪で仮設として入れてもらったマンションはありがたかったけど、病気になっちゃって。やっぱり地元がいいから帰ってきたんだ~。」


海の風景、自然豊かなこの土地は、その方のアイデンティティーの一部となっているのでしょう。良い条件のマンションだったようですが、仮設に移ってこられたそうです。一つだけ残念なのは海が見えないこと。海の仕事をされていたようで、海はこの方を生き生きさせるのかもしれません。

「頑張れ、頑張れって言われてもね、もう75歳だよ。」

安易な頑張れは、返ってその方を疲れさせてしまいます。


仮設住宅とは思えないほど
整理され、美しく飾られたお宅
「もうゆっくりさせてほしい。」

震災でのショックで気力は失われ、様々な病気がリハビリがいるのかもしれ

とは言うものの、仮設では家事などをして、働く妻を支えていらっしゃいました。

家の中では妻の作ったアレンジフラワーを美しく飾ったり、植木の手入れなどとてもきれいにされているのを見させていただき、このような生活をしながら少しづつ前へ進む力を得ていらっしゃるのかなと思いました。

 

午後、お昼休憩の為にお借りした公園のベンチに、仮設の方々が次々に集まってこられ、サプライズカフェのようになっていきました。こちらは、韮の浜農村公園仮設の屋根のあるベンチ。休憩を始めたスタッフにお茶や漬物を差し入れしてくださった方は、ケアカフェのことを良く覚えていて下さり、スタッフのことも記憶していらっしゃいました。こちらでカフェを行わせていただいたのは約半年前。後から集まってこられた方々も「二回も三回も来てくれたんだもの、覚えてるっさ。」と言われました。

記憶にとどめてくださったことは、返ってHUGハウススタッフが「存在意義の確認」をさせていただいたようでした。

世間話などしばらくし、震災時やその後の話を語り始められたのは帰り際。「また来てね」と期待感を込めて言われました。この思いを汲み取り、是非また訪問させていただきたいです。(記:林)

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