2013年5月13日月曜日

出会いを待っている方々の元へ

  今日は荒砥の拠点になる場所の片付けに午前中は出かけました。片付けをしていると、散歩に通りかかった仮設住宅の方と出会いました。何時もカフェに来ている方でしたが、近くで流された自宅に案内してくれました(写真左)。目の前に広がる港と海・・・とても素敵な場所に建っていた大切な自宅だったようです。2Fまで波に浸かり既に解体して敷地だけになっていましたが、庭が美しいまま残っていました。手入れに通っているようです・・・、「家は無くなってしまたけど、土地までは手放せない・・この土地を手放すと私が変になってしまうから」と案内してくれた方は話してくれました。家は流されてしまったけど、この土地に感じる想いは流されずに息づいているように強く感じました。


 拠点の片付けは大家さんの協力も得られて順調に進みました。写真のように部屋の中もだいぶ片付きました、このまま何時からでも使えそうなほどにまで来ました。この拠点を使用して活動を続ける日も近そうです。


 今日はスタッフは、午前中から2グループに別れて個別訪問に出かけました。
 今日は新しく地域の老人施設を訪問しました。この施設では、以前訪ねて行き活動の内容を紹介し訪問希望を伝えたところ快く快諾してくださっていました。今回訪ねていくと、施設の職員から案内され、何人もの方々の話を伺う機会を頂くことが出来ました。ある方は、津波に自宅のも実家も流されて失くし、何処にも行ける場所が無くなりこの施設に入所されてい方でした。施設の中の生活では不自由に想う機会はありながらも、かと言って自分が行ける場所が他に無い現実に、「自分は囲いの中の鳥」とご自身の事を表現されていたようです・・・、自分が思うようには過ごせない苦しみ、どうしようもない現実の中でも生きなければいけない辛さがにじみ出てくるようです。他のスタッフが出会った方は、帰る際には話を聴いてもらえた事にとても喜ばれたそうです。今後もこの施設への訪問は定期的に実施していけたらと考えます。


また他のスタッフは南方の仮設住宅や近隣のみなし仮設住宅への訪問も行いました。帰ろうとしてもなかなか手を話してくれない住人、患っている病気の多さに「自分は病気のデパート」と辛い思いを話してくれた人、「今度は、1時間、私のためにとってきてくれる?」と次の出会いを待ち焦がれている人・・・。多くの方が丁寧に自分のそばに寄り添ってくれる人に飢えている、そう思っている方々の存在が多い、という事をスタッフは再認識する機会になりました。
 出逢えば出会うほど、丁寧にしかりと向き合える自分を維持していないといいけません、その事を忘れないようにしたいものです。

 午後には、JPFのスタッフが助成金申請の打ち合わせと相談に来所してくださいました(写真左)。本当に助かります、今後の活動の継続のためにアドバイスを受けながら活動の資金確保に頑張りたいものです。
(記:宇根)

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