2013年5月2日木曜日

HUGハウスin「大雄寺」の始まり・・

  田尻畑のHUGハウスの近くにある曹洞宗のお寺である「大雄寺」が活動に理解をして下さり、当面の間、お寺の本堂脇の集会室の空いたスペースを貸して頂けることになりました。

 当面、拠点が見つかるまでの間、活動前後のミーティングやカフェの荷物を一時置いておく場所として活用させて戴きたいと思います。快く引きけてくださり部屋を提供してくださる大雄寺さんに心より感謝です。


「大雄寺」には、震災の年の避難所閉鎖の前にお部屋を借りられないか相談に来た事がありました。当時は、震災の直後で多くの葬式が営まれていたために、HUGハウスで使用できるスペースは空いていませんでした。結果的に田尻畑の及川さんの「離れ」を借りることが出来たわけですが、その後も住職家族と知り合いである地元スタッフは度々お世話になったことがあり繋がりやご縁は続いていました。今回、改めて使わせて頂くにあたり、地元スタッフの存在が大きな役割を果たしたと思います。
 
 今後は、町内のお寺との繋がりを契機にいろいろな心の叫びや痛みを発している方々とも更に繋がり広がっていける事を期待したいものです。



今日の午前中の活動は、この大雄寺の経営している「あさひ幼稚園」の創立50周年記念式典に於いてカフェの提供を行いました。可愛い子供たちのためにジュースを、式典に参加する父兄や家族のために暖かいコーヒーやお茶を準備いたしました。幼稚園側からも心香の紹介をして頂き多くの参加者が利用されました。
 創立50周年を迎えた幼稚園ですから、当然地元スタッフにも馴染みのある幼稚園です。自分の子供と同級生でよく知っているとか子供が世話になっていたとか・・・自分史を味わう時間になったのかもしれません。


 午後には、スタッフは別れて個別訪問を行いました。あるスタッフは、以前「手のひら地蔵」を手渡した方を訪問しました。津波でご主人を流され未だ見つかっていませんでしたが、先日お墓を建てたとの事。本人はご主人の死を受け入れきれず腑に落ちない思いはありつつも、周りの声に押されるように墓を建てるに至った様です・・・。

  3年が経ったからといえど、腑に落ちない人にとっては未だまだ時間は止まったままなんだと痛感します。本人が味わい受け入れていく時間の歩調に合わせていきたいものです。

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