2013年5月21日火曜日

音楽でセルフケア



カフェ案内を渡しに訪問した方の
お宅でお花と共に
快晴の今日、沼田仮設で「ケアカフェ」を開催しました。「昼間は働きに出てるから、集まってもこんくらいだよ~」と言いながら、誘いあって来てくださり、5名の方が集まってくださいました。新しいスタッフの参加ということで改めて自己紹介をしていただきました。それぞれの名前の由来や出身地の自己紹介をしている内に、震災時の話に入っていきました。「あの時、○○していれば・・・」二年経った今、改めて当時のことを思い出し、悔やむ気持ちを仲間同士で話すことがあるそうです。いただいた命で、新しく生き直す機会に恵まれた今、どう生きれば良いのか、スタッフとしても考えさせられました。


こちらの方は、震災後初めてにらの種を植えられたそうです。
新しい命の芽吹きに満面の笑み。
共に鑑賞させていただきました。
 
午後は、入谷方面に訪ねていきました。仮設住宅の周りにたくさんの花や野菜を植え育てている様子は、命を育む様として印象的です。外にいらっしゃった方と花を愛でている内に「あがらい」と言われ、部屋に通していただきました。趣味で楽器を弾かれるこの方は、始められて20年以上。大会にもよく参加されたそうです。ところが震災の後、生き残った仲間と集まって、再びその楽器を手に曲を弾こうとしても、参加者全員、曲がでてこなかったそうです。「体はショックを感じてたんだね」当時の様子を振り返られていました。しばらくして、習った曲が出てきた時は、一筋の生きる力を見出されたかのように「嬉しかった」と語られました。今は、難しい曲を新たに習うのではなく、基本の曲を引き直しながら、体が覚えている曲を一つ一つ味わっているのだそうです。音楽によるセルフケアで「今」の命を味わわれているようでした。(記:林)


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