2013年5月8日水曜日

訪問する事で元気を頂く

 春を飲んでみると、しょっぱい味がしました・・・、


 今朝、HUGハウス「大雄寺」での朝のミーティング時に、お寺の住職さんの奥様より寺の敷地内に咲いたソメイヨシノの花びらの塩漬けをお茶にしたものを頂きました(写真左)。とても美味しく驚きでした。
 HUGハウスの一時の拠点に提供してくださるだけでなく、こうした「心からのおもてなし」に、嬉しくなります。地元スタッフ一同、今日の活動の始まりに人の心の優しさに触れて力が出てくるように感じました。人のこころを動かす、人の優しさを感じた時間でした。


 今日の活動は、荒砥地区にある仮設住宅での「ケアカフェ心香」の開催でした。前回は3月でしたので、2ヶ月ぶりに開催です。到着すると「待っていた」と住人の男性・・・、「あんたらがくるのを何時も待っているのさ」と話すこの男性が待っている理由は、自分の話をしっかりと聴いてくれるからのようです。カフェの間、その男性は前回のカフェの時と同じ話をされていましたが、話しているその顔は晴れ晴れとしているものでした。この男性の避難所時代を知っていた地元スタッフは、「こうしてHUGハウスのメンバーは非難もせず意見もしないでしっかりと話を聴くから、以前の避難所で暮らしていた時とはだいぶ変わったように見える」と感想を述べていましたが、人の成長に聴く存在は大きな力になるのだと学んだ気がします。



 カフェの終了後には、手作りの作品を見せたいという方の部屋を訪問。部屋中に、飾られた作品の出来栄えに地元スタッフ共々関心・・・。流された家の写真の周りを美しく飾る作品たちは、悲しみの中でも輝いているように見えました。
 訪問したスタッフたちには、その根気強さ、その丁寧さ、そして何より、例えこの状況の中でも自分らしく生きようとする強さを感じたようです・・・、「今日は、訪問して元気にさせてもらいました」とスタッフ。
 また、向かいの窓から顔を出して話をしてくれた米寿を迎えた女性が若かった頃の話を元気よく話してくださった事にも元気を頂けました。

 今日は、訪問した私たちの方が元気にさせてもらえた、そのような活動でした。(記:宇根)

 

 



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