2013年3月22日金曜日

大事な人である事を訪問によって伝える

  今日の午前中は隣町の公営住宅のみなし仮設住宅でのケアカフェ開催と施設訪問を行いました。

 カフェに行った住宅内に車を駐車していると、住人の方のあるかたから、「車が来ているので、ホッとする」と感想をいただきました。車が、支援に来てくれている、という証の一つになっているのでしょう。心が安心する拠り所が欲しくなる気持ちは、此処がみなし仮設住宅で他には支援が来ない、という寂しさの裏返しに聞こえてきます。
 カフェは、既に自主的な集いに変わってきており、私たちHUGハウスのメンバーが行かなくても開催は可能のようには見えます。それでも、私たちメンバーが訪ねていく、という事で住人に大事にされている感じを持ててもらえるのでしたら、参加して一緒に集う事にも意味がありそうです。今後も、継続して関わりを続けていきたいです。


 別のスタッフが午前中に訪問した施設では、Hさんが待っていてくれました。わざわざ来てくれる事が嬉しかったのか、握った手をなかなか離せない程でした。別れには涙する場面に、地元スタッフも気持ちが辛かったようです。今度は桜が咲く頃に再開を約束してきました。一緒に桜を見られたらいいですね、Hさん。

 
 午後の活動は、隣町の登米市内に自宅を再建した方への訪問。登米市内のみなし仮設住宅と仮設住宅への訪問を行いました。

 自宅再建した方は、震災時の想いを怒りと共に話してくださいました。多くの怒りが詰まった想いを吐き出した後に、津波の犠牲になった家族への想いを分かち合う姿を拝見していると、怒りにも大事に向き合ってこそ、その下にも潜む感情にも出会えるんだと再認識させられた次第です。「2年目を迎えたからこそ、これからはもと悲しくなるかも・・・」と話してくださる心には、未だまだ癒えていかない悲しみが存在するようです。どうか、これからの歩みが悲しみだけではない思いにも溢れたものになりますようにと願いたいです。(記:宇根)



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