2013年8月31日土曜日

解決出来ない課題に向き合って

 今日の活動で仮設住宅を訪問した、地元スタッフ。
そこで見聞きした事柄は、容易な問題ではありませんでした。


頂いたアクリルたわし
高齢になっていくことによって感じる老化の悲しみ・・・、家族の間に生じる理解のなさ・・・、子ども家族と共に住みながら感じる孤独・・・、今になって感じる自分はいったい何だろう?という疑問・・・、様々な大きな課題に向き合います。


  スタッフが心の耳を傾け、そこに聞き取れる相手の心の痛みや叫び。時として、訪ねて話を聴いていても、『ごめんなさい、その事にはわたしには何も出来ない』と思えるほどの問題に触れることはよくある事です。今日も、訪問した先で受け止めた心の叫びは、そういうものでした。たった一つとも言える楽しみの編み物であるタワシを頂きながらも、心苦しくなって帰ってきました。その方のために出来た事といえば、誰にも話せない家族間の苦しみを、しっかりと受け止めてきたこと。

  第三者として問題の解決には関われませんが、この受け止める事をしっかりとする事、これが大事なことなのでしょう。解決に向かわなければいけない当人が、課題に向き合える力になる勇気・忍耐・覚悟・・・等などを掴めて歩めるための存在になること。難しいですが、それを忘れないようにしたいものです。


 今日は、病院訪問も行いました。
志津川町内には入院できる病院がないために、隣町の病院の一角に公立志津川病院があります。志津川の町からは一時間はっかる距離にあります。入院すると、なかなか知人や友人の面会が難しくひとり寂しく闘病する事にもなりかねません。今日、訪問したHさんは仮設で骨折しリハビリの為に入院しておられました。リハビリは大変そうですが、数ヵ月後には自宅再建が待っていると嬉しそうでした。「こんな場所に来たのは辛いけど、辛抱したら家に帰れるから、頑張れる」と嬉しそうでした。
 希望は、人を強くする こと、痛感します。

訪ねてくれた会長(左)と
また、午後に三滝堂HUGハウスに、歌津地区のある仮設住宅の自治会長さんが訪問してくださいました。その仮設住宅には、月に数回か訪問していますが、会長さんも訪問を喜んでくれて「まだまだ、3年、5年は仮設暮らしが続きそう・・よろしくお願いね」との事でした。
(記:宇根)

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