自宅を再建された方のお庭には、 早速花壇が設けられていた。 しかし、今でも憧れる海の風景はない… |
昨日から二十日盆、三十日盆の話が出ていましたが、今日の個別訪問先で、こんな話を伺いました。
女性を支援する団体、 つむぎの家を訪問。 お昼御飯をいただきながら、 親子連れのお客さまと交流。 |
昔々、ある港に宝物をいっぱい積んだ外国船がやってきました。高価な品々があると分かった人々は、互いに話し合いました。「船に乗っている人を殺し、品物を分捕ろう。」そして、乗船員を亡き者にし、高価な品々を奪い取り自分のものにしてしまいました。盗んだものはその人たちを金持ちにし、裕福な暮らしができました。しかし、それからのことです。海で働くその人たちの間で、遭難事故がやけに相次ぎ、海で命を落とす人がたくさん出ました。これを見た浜の人々は、「きっとこれは、外国船に乗った人々の恨みをかったに違いない。」と思いました。そして、供養のため、二十日盆を行うようになったとの事です。
自分の仮設住宅前のスペースを バス待ちの方々に椅子を提供する Yさん。 |
このお話の信ぴょう性はわかりませんが、人々が信じている話の因果関係や習慣から、学べることがあります。それは、一人ひとりの行動は、自分だけではなく周りの人に様々な次元で影響しているということ、自分の知らない自然や人とも、つながっているということです。つながりは、良い方に使いたいものです。
午後からは南方方面の見なし仮設や仮設住宅を尋ねました。ある一軒のお宅では、震災の影響で、心も体も不調をきたていらっしゃるという方を尋ねてほしいと言われました。このような輪によってつながり、恨みや恐怖ではなく、励ましや静かな支え、忍耐によって人が生き生きと生きられるよう寄り添いたいと願うばかりです。(記:林)
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