2013年8月1日木曜日

前に進んでいける実感が少しでも欲しい・・・のに。

 先日、南三陸町内の高台移転についての説明会があったそうです。そこに出席して話を聴いてきた方によると、高台移転には少なくとも4~5年はかかると行政からの報告があったそうです。

 仮設住宅を回っていると、「このまま5年も仮設からでていけないんじゃない?」「自分が生きている間には、仮設住宅から再建した家や住宅にはいけないんじゃないか?」等の声を何人からも耳にしてきました、あくまでも予測で・・・。しかし、その予測が現実のモノになってしまった、そんな説明会だったのかもしれません。その説明を受けて、ある仮設住宅入居している方は、「本当に、どうしていいか・・・、もうどうしていいのか分からなくなっている。・・・復興の歩みを実感できるものが欲しいのに、それがない。もう・・なんともいいようがない」と話していました。本当に前に進んでいける実感がもてない、そのような中で暮らすことがどんなに大変なことなのか。前に勧める実感を持てない、そのような中で希望を持ち続けることがでんなに大変なことなのか。

 この町での暮らしを希望しつつも大きく気持ちの揺らぐ日々を過ごしている方が多いようです。
さんたろう館


 今日は、「南三陸復興まちづくり機構」が建てた、木の家「さんたろう館」を借用して活動前のミーティング、昼食時のミーティング、活動後の記録とミーティングを行いました。

 南三陸町の杉を使い地元の大工さんが作る自然調和のる木の家・・・。このような多くの町民と一緒に復興住宅として立てていこうとする取り組みをしているまちづくり機構の方とのつながりで、HUGハウスの活動の場としても利用してみたいとの願いで今日の利用になりました。活動前後のミーティングとして利用させていただきましたが、とても木の香りが心地よく気に抱かれた感じをうける空間のように感じました。見学も兼ねたこの日は、地元スタッフたちもとても興味津々。早速、いろいろ見学しながら自分たちが再建するならどうするかな・・・等の意見が飛び交っていました。
 時々、活動のためや集まりの為に利用していけたらと思います。


 今日は、歌津地区の仮設住宅でのカフェでした。

10人の参加がありました。
 HUGハウスのカフェは、話を聴いたり話したりするのが基本です、ゆっくり話し聴いてもらえる体験によって、色々な心の動きを実感出来る手伝いを目指していますが、今日参加された方の感想に、「もう手芸をするのには疲れた、させられるようで・・、それよりはただこうしてゆっくりお茶をのんだり話したりでするようなものがいい」とありました
。一人一人の心の思いを丁寧に向き合っていく、そのような姿勢を大事にしていきたいと再確認させられたように思います。(記:宇根)





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