

ひとつのグループは、みなし仮設になっている登米市米谷の促進住宅を訪問しました。「ケアカフェ心香」の訪問をはじめてから一年近くになります。そろそろ自分たち自身で集いの企画をし交流やコミュニティ作りをしようと心の決め、第1回目の日でした。着いた時はお部屋も暖めてあり、お湯を沸かしたり準備を始めていました。事前に皆さんで集まり話し合いを行い、負担なく楽しく出来るようにと工夫もしたようです。例えば一品持ち寄りも全員でなく2~3人ずつ順番で持ってくるという感じで。「ずっとこれがしたかったの。実現出来てうれしい!!」と参加者の方の笑顔が輝いていていました。もともとお料理が好きだったり、作ったもの食べてもらって幸せを味わったり、作り方を教え合ったり、そのようなもてなしで交流している方々にとって、これもひとつのグリーフになっているように感じられました。
ハグハウスのスタッフはあたたかく見守りながら一緒に時間を過ごさせていただきました。細く長く続いていけたらいいと思います。1年前は、悲しみや苦しみに押しつぶされそうになって、どう生きていけばいいのかわからない。そんな状況でした。悲しみが消えたわけではないですが、しっかりと内面にある叫びを繰り返し繰り返し吐き出し、その積み重ねが今日を迎えられたのではないかと思います。ゆっくりゆっくり一歩一歩いやしの歩みを共にさせていただけることに感謝します。


ひとりのスタッフが、「最近、家(仮設)でいろんなものを整理していたら、心のケアとか相談に関するチラシがでてきたんです。こんなものもらっていたなんて全然覚えていないんです。」そんな話をしながら、「自分が病んでたりいっぱいいっぱいの時って、自分に必要な情報だとしても(心に)入っていないんですね。もしかしたらチャンスを逃して今もグリーフや心のケアにつながらず苦しんでいる人もたくさんいるっていうことですね。」とあらためて心のケアの大切さと難しさに気づいたようです。そんな地元スタッフがともに働いてくださることはとてもありがたいです。必要とするすべての人にグリーフや心のケアの機会が与えられますようにと祈りつつ、これからも地道な活動を続けて行きたいと思います。(記:堤)
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