2013年2月20日水曜日

「コミュニティーカフェ」を開いて

今日は、自然の家仮設住宅で毎週水曜日に行ってきた「コミュニティーカフェ」の最終日でした。

 この「コミュニティーカフェ」は、日頃鍵の空いていない集会室で誰でもが来やすいカフェを開き、住人同士が集まれる機会を作りたい・・・という声に応えて2月の間に試みとして取り組んでみた活動です。

 まずは、何とか住人同士の繋がりを作っていきたいとの志をもって準備にあたられた心香サポーターの方に感謝とご苦労様を伝えたいと思います。ありがとうございました、そしてご苦労様でした。3回カフェを開きましたが、参加者は少なかったのが現状でした。ただ、それでもサポートをしてくださる方と、仮設内で人と人を繋いでいく事の難しさと現実を分かち合えたのは大きな収穫でした。
 仮設住宅内には当然様々な人が居て、それぞれの思いが違ったり話にも食い違いがあったりと、コミュニティーになっていくためには乗り越えなければ行けない壁があるのが良くわかります。それでも、その困難はひとつになっていくための尊い要素なのだと考えたいとも思います。この「コミュニティーカフェ」の機会を通して学べた事を私たちも活かしていきたいものです。

  個別訪問では、戸倉地区の仮設住宅と志津川地区の在宅を回ってきました。

 住人の手作り集会室(写真右)に、毎日午前と午後に集まってきているある仮設住宅では、80代の方々が昔を懐かしみながら、その苦労話しを聴かせてくださいました。昔の女性の辛い現実を話しながらも、「なーに、これが当たりまえだったのさ・・・」「地面をなめるように、働いていたから、体も壊してしまうのさ」などと聴いているうちに、苦労した分、「よくやったね」とちゃんと褒められていたら良いなって思いました、自分でも家族からも・・・。

病気のためにベッドに寝たきりの男性が、「津波で全部、流されてしまった・・しかたないよ、自分でそこに住もうと思って此処にやって来たんだから、だれも責めれないさ。ただただ、この命が残されただけでも有難いと思う。」と語ってくれました。男性は寝たきりからリハビリをしながらもう一度、元の自分の状況に戻そうと懸命です。そして、日中たったひとりの部屋の中に居ながらも、残された命を使って子供達と「もう一度家を建てるんだ・・」という願いを教えてくださいました・・・静かな力強さのようなものを感じました。
(記:宇根)


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