2013年2月15日金曜日

「お茶っこ」と「ケアカフェ」の違い


  今日のカフェは、歌津地区の吉野沢仮設で開催しました。

 はじめて参加する方もおられたため心のケアのワンポイント学習も行いました。

  ここの仮設では、普段も住民同士で集まり、楽しくお茶のみをしたりカラオケをしたりと和気あいあいとした集いをもたれているようです。その中で元気をもらったり支えられたり、悲しみを乗り越えたり、人々にとって貴重なひと時になっているようです。その意味では、私たちのカフェはいつものお茶っことは少し趣が違います。カラオケで盛り上がる楽しいひと時を提供することはありません。それでも、たまには意識してじっくりとお互いの話しに耳を傾けあったり、自分の話もていねいに聴いてもらったりすることもいいのではないかなと思います。その中で、いやしの作業をしたり、未解決の課題や心の中のさみしさや本音を意識したり、痛むいのち悲しむいのちをいたわる時間を持つことも長期的な視点から大切なものと考えています。これからまだしばらくは続くであろう「先の見えない不安」の中で生きるためにも助けになると感じています。
  「今日参加して良かった。大事なことを学ばせてもらった。家に帰ったら○○にも教えてあげたい。」とワンポイント学習のパンフレットを大切そうに持って帰りました。 被災されたお一人お一人が自分自身のケアにつながる選択肢や情報をより多くいただき、ふさわしい友に恵まれ、自分らしい歩みをしていただければ幸いです。

 午後、地元スタッフは、昨日に引き続き、被災地をテーマにした小説の方言監修を行いました。

 小説といっても被災地のことを扱っていますので内面に触れたり、震災で受けた心のキズに刺激になったり、共感的な思いをもったりで、痛みを味わったり感謝の思いになったりの作業でした。それでも地元の人にしか表現しきれない言葉や方言でしか伝わらない思いがあります。その意味でもこの作業がスタッフにとって、誰かのために役に立つ存在になり、いやしの作業にもなればいいなと思います。また出来上がった小説を読まれる方々にも作者を通して大切なメッセージや愛と思いが伝わればいいなと思います。(記:堤)




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