2013年10月3日木曜日

苦悩と苦悩が出会い・・・そこから愛が生まれる

今日は1日フリーの日、1日かけて個別訪問を行いました。

訪問先の庭に実る果実
ゆうちゃんは歌津方面の仮設住宅に住む方と家が残った方を、ルミちゃんと洋ちゃんは南三町のお隣、登米市内に自宅を再建された方を訪問しました。

足が悪い、どこが悪いといって家に閉じこもっている方の話を聞いていると、本当は淋しかったり、気持ちがなかなか一歩前にでないんだなあ。ということを感じとったゆうちゃん。

ルミちゃん、洋ちゃんは、定期的な訪問を継続することで、顔を覚えていただき、自分たちの訪問を楽しみにしてくれている。そのことがよくわかる。と話していました。南三陸を離れること、新しい土地で新しい生活を始めることは、特に高齢の方々にとってとて大きな出来事です。人も訪ねてこない。話すこともない。そのため物忘れがひどくなった。と話す方。

何か作ろうとしてもオール電化になって操作が分からない、あるいは、若い人たちは働きに行き、日中は一人、火の元があぶないからと、電子レンジで温めるだけのになっていたり、また、何か一品作っても食べさせる人がいない。など、人それぞれいろいろな苦悩やジレンマ、自問自答を生きておられます。

私たちはその現実を思い通りに変えることはできないですが、
日々、忘れていないよ!!その苦悩・ジレンマ・自問自答をしっかり受け止めているよ!!ということをこころの中に刻み


、どう支えあえるか、どう愛すればいいか、どうHUGすれば、相手の支えにつながるか、大切な関わりを模索し、苦悩しジレンマし、自問自答しています。

苦悩と苦悩が出会い、そこに愛が生まれたら、いやしが生まれたら、どんなにいいでしょう。・・・今日も一日が終わりました。地元スタッフに感謝!!お疲れ様でした。(記:堤)



◆ 地元スタッフ ようちゃんのメッセージ

今日伺った二軒のお宅は、町外に自宅を再建された方のところです。
どちらも、津波で家族をなくしておられるうえ、ご高齢の方が昼間一人で過ごされています。若い人達に従い、知らない土地で暮らす事を覚悟して来たものの、知り合いは誰もいない、誰も来ない、行けない…一日中独りぼっちだといいます。

○○さんは八十代男性、
お彼岸に津波で亡くなった奥さんと娘さんのお墓参りに行きたくても行けなかったことを話してくれました。南三陸の方をむき「ここから拝んだのさ」と悲しそうに言います。「大丈夫、わかってくれてるから…」そんな言葉が果たして適当だったかどうかわかりませんが、Kさんの心の傷みに触れすーっと出てきた言葉でした。
故郷もお墓も遠いところとなってしまった淋しさは癒えることはないと思います。せめて家族がお互いを思いやり、居心地のよい生活が出来る事を願っています。


◆ 地元スタッフ ルミちゃんのメッセージ


今日は、仮設住宅を出て再建したお宅へ訪問に行きました。
まだ仮設住宅に住んで居る私の気持ちからすると、『羨ましいなぁ~』とか『綺麗で広くて住みたいなぁ~』など素直な気持ちで再建をお祝いしたいのですが…住んで居る高齢の方はそれとは全く別で『此処に住みたくはかった』や『寂しいの…』など真剣に悩み事を話して下さいました。

今日の出会いの中で感じた事は住居が広くて綺麗な場所でも、家族の1人でも心の中に不満や不安を抱えていたら幸せな生活とは言えないと強く思いました。
その方は、私達が訪問する日を指折り数えて待っていてくれたらしく『もう来る頃だろうと思ってたんだ』と嬉しそうに話して下さいました。
今日の訪問によって心の中が少しでも温かくなってくれる事を願います。




0 件のコメント:

コメントを投稿