2013年10月23日水曜日

参加者企画芋煮会


入谷方面、K仮設にとって、前回開催のCocoタイムは特別な時間でした。

そこで、参加者数人が、「次回は芋煮会をしたい!」と盛り上がりました。立ちあげられた実行委員会(と記者が称してみました。)は、昨日から材料を買出しし、集会場で切る作業をして準備をしています。気持ちが高ぶる中、小雨の三滝堂に来ていただきました。


準備を前に朝の挨拶
HUGハウスとしては、今年初めての芋煮会。下準備に手間どいながら、参加者6名のお気持ちに応えようとドタバタ。

参加者の皆さんは、到着してから一杯お茶を飲み、早速料理に取りかかります。

さすがは地域の芋煮会。それぞれの切り方、材料の揃え方があり、口も出てきますが、お互いに譲ったり押したりしながら、料理を進めていきます。
「私野菜切りましょ。」

料理も半ば、大きな鍋の芋が煮えるのを待つ間、近くの激安小売店へ買い物に行きましょうということになりました。突然のリクエストでしたが、スタッフは快く引き受け、参加者全員、錦織方面へ。お目当ての店が定休日とわかると、次は米川方面の道の駅へ方向転換…。参加者の皆さんはピクニック気分で、とても楽しそうに買い物をしていらっしゃいました。買い物袋にいっぱいの商品を持ち、三滝堂に戻ります。
最後の一煮立ち

三滝堂では、良い具合に鍋の中身が煮え、最後の一仕上げをする程になっていました。女性たちが豆腐とネギをいれ、味噌を溶いて出来上がりです。

皆で感謝の祈りをし、実食!


豚汁とお手製弁当を頬張る。
お腹がちょうど空いた頃、無言であつあつの豚汁をほおばります。具だくさんで、よく味が出ており、「普段こんなに食べない。」という方も、おかわりして食べていました。

「やっぱりみんなで食べっと美味しいね。」

仮設で一人暮らしの方々は特にそう感じるようです。Cocoタイムは、単に寂しさから逃れるために行事を企画したり、無料のタクシーになり代るためにしているのではありません。その人らしく生きるエネルギーを取り戻すために行います。


鍋二つを
果たして平らげることはできる
食べるだけ食べ、語り合ったら、散歩に出かけることになりました。田舎の道端には、昔懐かしい草花が生えています。こういう草花を愛で、時に触れてみながらみんなで歩いて行くのがただただ嬉しいようです。

三滝堂に戻って皆で、今日の感想を言い合いました。
道すがらお花を摘むのはどなた?

「秋の風物詩の芋煮会をこのように皆でできて嬉しかった。」「芋煮会だけでなく、ショッピングやお土産まで付き、本当に楽しかった。」「同じ仮設の住人でもこのようにして集まって何かをするということができない状況なので、このような機会は本当にありがたい。」

震災によって思い通りにならない住環境に暮らしている今日の参加者にとって、人と寄りあって、共に食事をすることは、特別に意味のある事のようです。それは、その人の喜びが湧きあがる時、輪の中の自分の居場所、生活の活性剤でしょう。(記:林)
 
 
 
 
 

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