2013年10月22日火曜日

夢にぼたもち


三滝堂周辺の山々がにわかに色付いてきました。

Cocoタイムの開催です。今日は歌津方面の仮設の方々をお迎えしました。
初めてのキャンピングカーの
乗り心地を確かめる
参加者の皆さん。
キャンピングカーとCRVでお迎えにあがります。
某仮設に到着したら、参加者の皆さんはお弁当と気持ちをいっぱいに持ち、
万全に準備して待っていらっしゃいました。
「子どもの遠足のように指折り数えて待っていた。夢にぼたもちだ。





」と語って下さったのはMさん。
 
一路三滝堂へ向かいます。
車でご近所さんとお出かけは楽しいものです。普段通ることのない道からの景色を眺めながら会話がはずみます。
 
三滝堂に到着した皆様を地元スタッフが出迎えます。「いらっしゃい!ようこそ!」
周辺をしばらく眺め、木々や小川を愛でます。
家の中に入り、早速お茶会。自慢のお漬物がいくつも出てきます。
一段落したところで、自己紹介が始まりました。
プレゼントされた服をご披露
まずはスタッフが自己紹介。続いて参加者の皆様が順に紹介していきます。
ある方は、「この服見てけさい。嫁さんが母の日にプレゼントしてくれたものでがす。これ、他所いぎだ~ってとっといたげど、着たくて着たくてねぁ。今日着られて嬉しい。」と、新品でおしゃれな洋服を披露して下さいました。
参加者全員、お出かけ用の服を着ていらっしゃったというのが一目で分かります。
いかに楽しみにされて来られたかがわかります。
皆様それぞれのストーリーを語られ、内容の濃い自己紹介となりました。
 
次に、こちらの仮設で初めてのミニ学習会を行いました。
ミニ学習会
HUGハウスで大切にしていることを4つのポイントで話します。
参加者の皆さん、ちいさなブックレットを片手によく耳を傾けて下さいました。そして、後からの感想として、「やはり他人の悪口を言い合うのは気持ち悪いから嫌だもんね、みんなで話すときは他の人の事を話すのはいけないって、その通りだ。」とおっしゃいます。
 
お互いを聴きあったところで、散歩に出かけます。
公園へ散歩
今日の三滝堂は、曇り空で散歩には丁度いい天気。道すがら畑をされている方に声をかけかけ作物の話をして楽しみます。三滝堂公園に着くと、売店の店員さんが声を掛けます。
「今日はどこから?」店員さんにも恒例のCocoタイムとなっているようです。
水量は多くなっていましたが、水の流れはとてもきれいで、参加者の皆さんの小学校の頃の記憶をよみがえらせます。先生も生徒も素っ裸で楽しく水遊びした記憶。皆で語りながら笑います。近くでバーベキューをしている若いグループからおいしそうな香りがします。挨拶をして通り過ぎます。雰囲気を十分味わたところで、HUGハウスへ引き返します。
公園内を練り歩く
 
HUGハウスに着いた参加者は、早速お昼にしました。皆さんおにぎりを握り、お漬物を交換して味わいます。途中ご近所さんからふかしたばかりのホクホクの芋をいただきます。
「なんとや~」「さっき道歩ってる時、うまそうな芋だ~なんて噂してたから聴かれたかな」とありがたく頂きます。
「○○のお話も聴いて下さい。」…焼きイモにまつわる痛い経験を話され涙されます。一つ一つが、思い出のボタンです。
 
おにぎりをほおばり、
お話しが盛り上がる。
「なんぼおいしいものあてがわれても、みんなで食べるのは違う。」
ほとんどの方は日中一人で暮らしていらっしゃいます。みんなで食べるご飯は、家で一人で食べるご飯の味と格段に違うようです。
また、会話がはずみます。
「(今は、嫁にご飯を)あてがわれるようになった。それで『いつもありがとう』『ごちそうさま』を言うようになった。」
 
宴もたけなわ、喜びが深まる程、過去のつらい記憶と今を比べます。
「昔の人は、いっぺぇみじめな思いして生きてきたから…」「みんな、ほだったから…」
「みじめな思い」という言葉が、地元スタッフにしみます。どんな思いで耐えて来られたのか計りしれません。こんな風に皆と笑いながらお弁当を食べてのんびり過ごす日が来るなんて思いもしなかったでしょう。
 
笑って冗談を言ったり、昔の思い出を語ったり、時があっという間に過ぎていきました。
最後に一枚記念写真。
いよいよ帰る時間です。「今日は楽しかった。」お互いにハグして、帰路に着きます。
「お金出しても、頼んでも、こんなことやってくれない。」「ありがたい。」
稼ぎに出かけている家族を支えている方々にとって、一緒に出かけて楽しむ時間を申し出るのは気がひけます。
「また、頼みますよ。」名残惜しくお別れし、今日のCocoタイムが終わりました。
苦労をされている方々だからこそ、今日のひと時は特別に感じられたことでしょう。楽しいひと時をその人らしく生きる糧として、また生活に戻る。
Cocoタイムの意図を参加者の皆様と共有できたのではないでしょうか。(記:林)
 

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