2013年1月28日月曜日

今日の「命の叫び」

今日、仮設住宅の集会所に張り出された今後の高台移転のイメージ図(左)を見ながら話を聞かせていただきました。黄色い部分が高台移転先として行政が構想していると、住民の方は話していました。

 今、南三陸町内のある地区では高台移転をするか、別の場所に家を構えるか・・・の判断に迫られているようです。行政としても、時期を決めて高台移転希望者の数を把握をしたいのでしょうが、住民は今後の生活や住処を決める重大な判断を、決められた時間内にしないといけなく大変だと感じました。
 将来の不安をぬぐいきれないまま、重大な決断をしないといけない今・・・。共に生活する家族同士の十分な話し合いがなされ冷静に判断ができることを願いますし、又そのための十分な情報が提供されるように希望したいものです。


 今日の午後の個別訪問では、
*「・・・いいことなんて、一つも無い・・・もう、早く死にたいくらい。あの世に行きたくないと思う人もいるけど、自分はあの世に早くいってもいいと思う」
*「仮設住宅では生き苦しくて・・、もう、死にたいと思う」
*「私よりは、同居している娘の方が心配。かって仕事をしていた時の忙しさは楽しかったみたい・・でも、今の仕事の忙しさは辛いだけの様子・・・一緒に暮らしているだけに娘と共に暮らしてくことになるし、この娘を置いて自分ひとりでの暮らしは考えられないし」
 ・・・等、命の痛みの叫びが幾つもありました。
 ひとり暮らしの男性。町から離れた仮設住宅から何キロも離れた志津川の町に買い物に来ている女性。そして家族との生活を考えれば自分の意向を二の次にしないといけない母親・・・と。
 被災した町の移転や自宅再建等が少しづつ動いてる中でも、このような叫びが町の住人の中には多くあるのが分かります。私たちの活動は、人数や時間の制限があり、必要とされる方々までは回れないですが、それでも、このような命の叫びに、大事にしっかりと向き合っていきたいものです。

  今日は、午前中に志津川地区の廻館仮説住宅で「心のケアカフェ心香」を開きました。

 参加者は7人。多くの住人が働きや用事で留守の中、カフェに参加出来る方々は少ないですが、このカフェでしか話せない方々やカフェを行った際の訪問を待っている方もおられるため、尊い時間だと感じています。このカフェでの出会いから、ある方は徐々に心を開き開放されつつある姿を見せてくださいました、その笑顔が今日のスタッフの大きな喜びでした。この笑顔が真心からのものになっていけますように期待して次回のカフェを待ちたいと思います(記:宇根)




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