2013年1月25日金曜日

重荷を背負っている人と共に生きる

 今日の活動は、個別訪問とカフェを行いました。

 個別訪問は、カフェの終了した午後から隣接する登米市に立っている仮設住宅へ。昨年より、関わりを続けている方を訪ねました。震災という衝撃、その後に仮設住宅への入居の大変さ、それから始まった親の介護の苦労、そして最近では親戚の死別と、苦労に苦労を重ねてきている話を聴いてきました。「何か重いおもいしを乗せられている感じがするくらい、聴いていて重たくなった・・」とミーティングで分かち合ったスタッフ。聴いた自分と相手の距離感を保たないと、受け止める側が疲れてしまいかねません。スタッフ同士、分かち合いながら相手との距離感を保とうとしているのには、日頃の学びの成果だと関心します。
 今日出会ったその方の、心が潰れてしまわないように、どう関わっていけるか・・・、「またお願いします」と再会を希望された思いに応えていけるように、スタッフも頭と心を砕いていくことになりそうです。
 

 今日のカフェは、志津川中学校で行いました。新しい年に入って、初めて中学校でのカフェになります。

 カフェに参加されたの中には、未だ知らない人同士もあり、自己紹介からのスタートでした。中学校のグランドに立つこの仮設住宅では、いろいろなイベントが開かれていますが、それでも未だまだお互いに知らない人同士がいるという現実に、コミュニティーになっていくには容易じゃない、という実感を受けました。
 

 カフェの参加者は、13名。初めに、再度カフェの意味を説明し、カフェでのルールの確認(互いに話をしっかりと聴く・守秘義務を守る・いない人の噂話をしない)を行い始めました。ある女性は、「このような、自分の思いを話せる場所が必要だと思う。最近はイライラるするし疲れてもいる、そんな自分の思いを聴いてもらえるなんて、嬉しい。そうやって聴いてもらえると、自分で自分の気持ちを変えられるし。・・・自分の気持ちを変えたいとい思っていたから・・」と感想を述べてくださいました。この感想が、今日のカフェの必要性と意義を表しています。

 震災から今日に至るまで、本当に一生懸命、気持ちを張り詰めたように生きている中でも、疲れた・・・、嫌になってしまう・・・、死にたいと思うくらい疲れた・・・、そんな思いのたけを吐き出した後に、変わらない現実・生活に戻っていける力を見つけていけると良いなと思います。(記:宇根)


2 件のコメント:

  1. ご無沙汰しております。兵庫県の松田です。
    昨日、堤さんが関西でセミナーで発表されるチラシをいただいておりましたが、土日、防災のボランティアのスタッフで出ておりまして、お会いしにいけませんでした。残念ですが、また、機会あることを祈っております。

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  2. 良いルールですね!

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