2013年1月22日火曜日

人の心の不思議さ

 今日の活動は、終日個別訪問の日でした。


 地元スタッフのゆうちゃんとすみちゃんは(左)、午前と午後を合わせて4件の仮設住宅を訪問しました。出会いは、大切な宝物。出会いの中に、多くを学べる要素が詰まっています。出会いながら相手もそうですが、自分たちも育つ事は言うまでもありません。でも、、そのためにも苦労ですが、気がついた思いをしっかりと記録する事が何より肝心になってきます。二人とも記録を書き留めつつ、出会いを通して気がついた「自分」を大事に味わったようです。



 左のお菓子は、今日ある仮設住宅を訪問した際に、頂いたお菓子です。くださった方は、津波の犠牲になった家族を思い、別れの辛さの深い中に居られた時がありました。その方が、今日は「温泉に行ってきたの」と嬉しそうに話して下さり、土産としてこのお菓子をくださいました。
 前回のカフェで出会った時に、その方の話してくださった事が思い出されます・・「いつも手のひら地蔵をその子だと思って持ち歩いているの、朝も昼も話しかけているのよ、だから身近に感じられるようになって・・少しづつ元気になってきました」と。大切な方を失うの悲しみはとても心痛いことですが、その同じ心は大事な人の命を身近に感じれる不思議な力も持っているのでしょう、だから人は人と繋がって生きたいのかも。




 写真右のTさんを訪問すると、喜んで部屋にあげて下さいました。自分で編んだセーターを嬉しそうに見せてくださいました。編んだものを喜んで待ってくださる方がいるのが、こんな素敵な笑顔を作り出していると教えてもらえました。人とつながるだけでなく、必要とされる互いの関係は、人を活かす尊いものなんだと実感します。

 人の心の不思議な力、人の心の尊い力・・・、この被災地に生きる方々の一人ひとりが、どのような力に生かされて明日を目指すのでしょうか
(記:宇根)





0 件のコメント:

コメントを投稿